品質に関わる費用を「予防コスト・評価コスト・失敗コスト」に分けて考えるとき、これらの一般的な関係として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は A です。品質コストは、予防コスト・評価コスト・失敗コストに分けられます。一般に、不良を未然に防ぐ予防や、早期に見つける評価へ適切に投資するほど、後で発生する失敗コスト(手直し・廃棄・クレーム対応など)は下がりやすくなります。前もって手を打つほうが、後始末より安く済むという考え方です。
ポイント
品質コストの核心は「予防・評価への投資」と「失敗コスト」のトレードオフ関係です。予防にお金をかけないと、不良が下流や顧客先で発覚し、より高くつく失敗コストとして跳ね返ります。失敗コストも品質コストの一部であり、合計で最小化を狙う、という見方が大切です。
ワンポイントアドバイス
品質の費用を考えるときは、検査(評価)や手直し(失敗)の費用だけでなく、教育や標準づくり(予防)の費用もまとめて見える化してみましょう。予防への投資は、失敗コストの削減という形で後から効いてきます。目先の検査費だけで判断しないことが効果的です。
解説詳細
品質コストは予防・評価・失敗の3つ
品質に関わる費用(品質コスト)は、一般に予防コスト(教育・標準化・工程改善など不良を未然に防ぐ費用)、評価コスト(検査・試験など品質を確かめる費用)、失敗コスト(手直し・廃棄・クレーム対応など不良によって生じる費用)に分けられます。予防と評価にきちんと投資すると、不良の発生や流出が減り、結果として失敗コストが下がりやすくなります。これが品質コストの基本的な関係です。
他の選択肢が誤りである理由
B は「予防を増やすと失敗も必ず同じだけ増える」としていますが、関係は逆で、予防投資はむしろ失敗コストを抑える方向に働きます。C の「失敗コストは含めない」は誤りで、失敗コストは品質コストの主要な構成要素です。D の「評価を増やせば総額が必ずゼロ」は非現実的で、検査を増やしても費用は発生し、ゼロにはなりません。適切な予防・評価が失敗コストを下げるという A が正しい関係です。