Q.
複数の工程が直列につながった生産ラインで、全体の生産量(スループット)を最も強く制限するのはどの工程か。
解説まとめ
正解は C です。直列につながった工程では、最も処理能力が低い工程(ボトルネック)が全体のスループットを決めます。前後の工程がいくら速くても、能力の低い工程の速さ以上には全体を流せないからです。納期やコストを改善するには、まずこのボトルネックを見つけて手を打つのが基本です。
ポイント
ボトルネックの核心は「全体は最も弱い工程の能力に律速される」という点です。能力に余裕のある工程を改善しても全体は速くなりません。改善資源はボトルネックに集中させ、そこが解消されたら次に能力の低い工程へ移る、という順序で考えることが大切です。
ワンポイントアドバイス
ラインや業務の流れが詰まっていると感じたら、各工程の処理能力(または滞留量)を測って、一番遅い工程を特定してみましょう。仕掛品がたまっている手前の工程がボトルネックのサインです。そこを増強・改善すると全体が一気に流れ出すことが多く、効果的です。
解説詳細
ボトルネックが全体のスループットを決める
直列に並んだ工程では、製品はすべての工程を順に通るため、最も処理能力が低い工程の速さが全体の生産量の上限になります。この最も能力の低い工程をボトルネックと呼びます。ボトルネックの手前には仕掛品がたまり、後ろの工程は手待ちになりがちです。したがって、納期短縮やコスト改善は、まずボトルネックの能力を上げることから始めるのが効果的です。
他の選択肢が誤りである理由
A の「最初の工程」や B の「最後の工程」は、位置で決まるものではなく、そこがボトルネックでなければ全体を律速しません。D の「人数が多い工程」は、人数の多さと処理能力は必ずしも一致せず、人数が多くても能力に余裕があれば制約にはなりません。全体を制限するのは、位置や人数ではなく能力が最も低い工程、すなわち C です。