大きな成果物を作業可能な単位へ階層的に分解し、漏れなく重複なく整理する手法・成果物を何と呼ぶか。
解説まとめ
正解は B です。WBS は成果物や作業を上位から下位へ階層的に分解し、管理できる大きさの作業単位(ワークパッケージ)まで落とし込む手法です。全体を漏れなく分解することで、見積もりや担当割り当ての土台ができます。工程計画の起点になる成果物だと押さえておきましょう。
ポイント
WBS の本質は「全体を網羅的に分解する」ことにあります。分解されていない作業は見積もりも進捗管理もできません。RACI(責任分担)やバーンダウン(残作業の推移)とは目的が異なる点を区別しましょう。
ワンポイントアドバイス
見積もりや計画に詰まったら、まず成果物を2〜3階層に分解してみましょう。「これ以上分けると細かすぎる」と感じる単位まで割ると、各単位の工数を具体的に見積もれるようになります。大きな塊のまま見積もると、必ず精度が落ちます。
解説詳細
WBS は成果物を階層分解する
WBS(Work Breakdown Structure、作業分解構成図)は、プロジェクトの成果物や作業を、上位の大きな括りから下位の細かい単位へと階層的に分解した構成図です。最下層の管理単位はワークパッケージと呼ばれ、ここまで分解することで、各単位ごとに工数・期間・担当を見積もれるようになります。分解の原則は「漏れなく重複なく(MECE)」で、全作業がいずれかの枝に収まるよう整理します。WBS は計画フェーズの土台であり、見積もり・スケジュール・コスト管理のすべてがここから派生します。
なぜ他の選択肢が誤りか
A の PERT 図は作業の前後関係と所要時間をネットワークで表す図で、分解そのものを目的とはしません。C の RACI チャートは作業ごとの責任分担を整理する体制側の道具です。D のバーンダウンチャートは残作業量の推移を示すアジャイル系の進捗ツールで、分解の手法ではありません。階層的な分解を指すのは WBS だけなので、これが正解になります。