Q.
「プロジェクトで何を作り、どこまでを範囲に含めるか」を定義した取り決めを何と呼ぶか。
解説まとめ
正解は D です。スコープとは、プロジェクトで実施する作業や作る成果物の範囲を定めたものです。何をやるか(やらないか)の線引きが曖昧だと、際限のない作業追加を招きます。範囲の合意こそが工程管理の出発点だと押さえておきましょう。
ポイント
スコープは「やること・やらないこと」の境界線です。範囲外の依頼が来たときに、それが追加かどうかを判断する基準になります。マイルストーンやガントチャートは時間軸の道具であり、範囲そのものを指す語ではない点を区別しましょう。
ワンポイントアドバイス
キックオフでは「やること」だけでなく「やらないこと」もあえて書き出してみましょう。範囲外を明文化しておくと、後から「これも当然やってくれると思った」というすれ違いを防げます。境界を先に引くことが、終盤の燃え尽きを防ぐ最大の予防策です。
解説詳細
スコープは作業と成果物の範囲
スコープとは、プロジェクトで実施する作業の範囲(プロジェクトスコープ)と、最終的に作り出す成果物の範囲(プロダクトスコープ)を定めたものです。範囲を明確にすることで、関係者は「どこまでがこのプロジェクトの責任か」を共有でき、見積もりや計画の前提が定まります。範囲が曖昧なまま進むと、際限なく要望が積み増される「スコープクリープ」が起き、QCD のすべてが崩れていきます。
なぜ他の選択肢が誤りか
A のマイルストーンは進捗の節目となる時点を指し、範囲ではなく時間軸の概念です。B のクリティカルパスは全体所要期間を決める最長の作業経路で、これも時間に関する用語です。C のガントチャートは作業の予定を横棒で表す図であり、表現手段にすぎません。問われているのは「何をどこまで作るか」という範囲なので、スコープが正解です。