マーケティング
値決め/価格設定問題集
Q.
コストプラス法(コスト基準の価格決定)の弱点として、最も的確に指摘しているものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。コストプラス法は原価に利益を乗せるだけなので計算は簡単で原価割れも避けやすい一方、顧客がどれだけの価値を感じているか、競合がいくらで売っているか、需要の強さがどうかを価格に反映しにくいという弱点があります。売り手都合の価格になりやすい点が最大の課題です。
ポイント
コスト基準の長所(簡単・赤字回避)と短所(価値・競合・需要を映せない)はセットで覚えます。「原価しか見ていない」ことが弱点の根なので、価値や競合の情報を補うために価値基準・競合基準を併用する、という発想につながります。
ワンポイントアドバイス
コストプラスで決めた価格には、「顧客はこの価値を感じているか」「競合はいくらか」を後から重ねてチェックしてみましょう。原価起点の価格が、市場で高すぎ・安すぎになっていないかを点検できます。1基準だけで決めきらない姿勢が、値付けの精度を上げます。
解説詳細
なぜDが正解か
コストプラス法は自社の原価という内部情報だけを起点にするため、顧客の知覚価値・競合の価格水準・需要の強弱といった外部情報が価格に反映されません。その結果、価値の高い商品を安売りしたり、需要の弱い商品を高止まりさせたりする恐れがあります。Dはこの「外部情報を映せない」という本質的な弱点を指摘しています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aは「計算が複雑で高度な統計が必要」としていますが、コストプラス法はむしろ計算が単純なのが長所であり、事実と逆です。Bの「必ず赤字になる」は誤りで、原価に利益を乗せる方法なので原価割れはむしろ避けやすくなります。Cの「競合より高い価格しか設定できない」というルールはなく、上乗せ率しだいで競合より安くも高くもできます。