Q.
「給与所得控除」の性質を最も正しく説明したものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。給与所得控除は、給与所得者に認められる、いわば給与版の必要経費にあたる概算的な控除です。個人事業主が経費を差し引くのと同じように、給与所得者にも一定の控除を認める趣旨で設けられています。社会保険料控除や扶養控除とは性質が異なります。
ポイント
給与所得控除は「給与所得者の必要経費の代わり」という概算控除です。実際の経費を集計するのではなく、給与収入に応じて自動的に差し引かれます。社会保険料控除・生命保険料控除・扶養控除といった、別の根拠で行う所得控除とは区別します。
ワンポイントアドバイス
給与所得控除と、社会保険料控除や扶養控除を混同しないように、控除の「目的」で整理しておきましょう。給与所得控除は経費の概算、社会保険料控除は支払った保険料、扶養控除は家族の状況、と根拠を一言で言えるようにしておくと、年末調整の説明がぶれません。
解説詳細
給与所得控除の趣旨
給与所得控除は、給与所得者に認められる概算的な控除で、給与版の必要経費にあたります。事業所得者が実際にかかった経費を差し引いて所得を計算するのに対し、給与所得者は個別に経費を集計せず、給与収入に応じた控除をまとめて受けられます。これにより給与所得の計算が簡素になります。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの「社会保険料を支払った分の控除」は社会保険料控除の説明で、給与所得控除とは別の所得控除です。Bの「扶養家族の人数に応じた控除」は扶養控除の説明です。Cの「生命保険料の控除」は生命保険料控除の説明です。これらはいずれも特定の支払や状況に応じた所得控除で、給与版の概算経費である給与所得控除とは性質が異なります。したがってDが正解です。