Q.
「症状」と「根本原因」を切り分ける診断の考え方として、最も適切な対応はどれか。
解説まとめ
正解はAです。診断では、表に出た訴え(症状)の奥にある仕組みや進め方(根本原因)を確認します。「会議が長い」という症状の裏には、決め方が曖昧で議論が発散する、といったプロセスの問題が潜むことが多いからです。原因を見ずに上限ルールや個人注意だけに走ると、対症療法で終わりがちです。まず構造を確認するのが診断の姿勢です。
ポイント
この問題の核心は、症状そのものへの即応と、原因への遡及を区別することです。症状に直接ルールを当てると一時的に収まっても、生み出している構造が残れば再発します。困りごとを聞いた瞬間に解決策へ飛ぶ癖が、つまずきどころになります。
ワンポイントアドバイス
誰かの困りごとを聞いたら、「なぜそれが起きているのか」を二、三回掘り下げてみましょう。表面の対策に飛びつく前に原因へ近づけます。当事者に「いつ・どんな場面で起きるか」を具体的に語ってもらうと、構造が見えやすくなります。
解説詳細
症状ではなく原因を見立てる
診断では、観察された困りごとを症状として受け止めつつ、それを生んでいる関係やプロセスの構造を探ります。「会議が長い」のは結果であり、原因は決定権の所在の曖昧さや論点整理の不足かもしれません。原因を見立ててから打ち手を選ぶことで、表面だけ抑える対症療法を避けられます。これが診断の中心的な働きです。
他の選択肢がなぜ誤りか
Bは原因を確認せず上限ルールだけを設けるため、議論が発散する構造が残れば形だけ時間内に収め中身が決まらない、という別の問題を生みます。Cの個人注意は、長さの原因をある人の発言量に決めつけており、構造の見立てを欠いています。Dの回数を増やす対応は、長さの問題に対して論理的なつながりがなく、負担を増やすだけです。いずれも原因への遡及を飛ばしています。