Q.
「経験から学ぶ」サイクル(経験学習)の考え方として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。経験学習は、具体的な経験をしたあとに振り返り(内省)を行い、そこから教訓(持論)を引き出し、それを次の実践に活かす、という循環で学びを深める考え方です。経験しっぱなしにせず、振り返りを挟むことで一回の経験から得られる学びが大きくなります。育成では、この振り返りの機会を意図的に作ることが要点です。
ポイント
ポイントは、経験学習の核が「経験」そのものより「振り返り」にある点です。回数を増やすだけ(A)や事前の座学だけ(B)では、教訓化のステップが抜けます。経験から学ぶには内省が不可欠だという原理を押さえます。
ワンポイントアドバイス
業務が一区切りしたら、相手に「今回うまくいった点は? 次に変えるなら?」と短く振り返ってもらいましょう。経験の直後に問いかけるだけで、本人が自分の言葉で教訓を引き出せます。やりっぱなしにせず一拍の振り返りを挟む習慣が、成長の速さを左右します。
解説詳細
経験学習は「経験→振り返り→教訓→実践」の循環
経験学習は、①具体的な経験 → ②その経験を振り返る(内省) → ③振り返りから教訓・持論を引き出す(概念化) → ④それを次の場面で試す(実践)、というサイクルを回して学びを深める考え方です。振り返りと教訓化のステップがあるからこそ、同じ経験でも学びの量が変わります。育成では振り返りの場を意図的に設けることが大切です。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aは「振り返らなくても回数で学べる」としていますが、内省を欠いた経験は教訓化されず、同じ失敗を繰り返しやすくなります。Bは事前の座学で振り返りが不要になるとしていますが、実践後の振り返りこそ経験学習の中心で、省略できません。Dは他人の成功談を自分の経験より重視するもので、経験から学ぶという主旨から外れます。循環で学ぶCが適切です。