Q.
市場規模を TAM・SAM・SOM で捉えるとき、それぞれの関係として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。TAM(理論上の総市場)が最も大きく、その中に自社が狙える SAM(獲得可能市場)、さらにその中に短中期で現実に取れる SOM(実現可能市場)が入る、入れ子の包含関係です。外側ほど理想・上限、内側ほど現実の数字になります。計画では SOM を足元の目標、TAM を将来の上限として使い分けます。
ポイント
核心は、3つが別市場ではなく「大→小」の入れ子だという点です。つまずきどころは、事業計画で TAM の大きさだけを根拠に成功を語ってしまうことです。TAM は天井にすぎず、当面の意思決定は現実に獲得できる SOM を基準に行います。
ワンポイントアドバイス
市場規模を語るときは、TAM・SAM・SOM の3つを必ずセットで出してみましょう。1つだけ(特に大きな TAM だけ)を示す資料は、現実味を欠いていると疑うのが安全です。3層を並べると、夢の大きさと足元の現実の両方を、相手に誠実に伝えられます。
解説詳細
TAM・SAM・SOM の包含関係
TAM(Total Addressable Market)は、その課題に関わる理論上の総需要です。SAM(Serviceable Available Market)は、自社の製品・地域・チャネルで現実に狙える範囲です。SOM(Serviceable Obtainable Market)は、競争や自社の実行力を踏まえ、短中期で実際に取れる部分です。TAM ⊃ SAM ⊃ SOM の順で小さくなります。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの「重なりがない別市場」は誤りで、3つは入れ子の包含関係です。Bは大小が逆で、SOM が最大になることはありません。Cの「同義」も誤りで、それぞれ理論上限・狙える範囲・取れる範囲という異なる意味を持ちます。Dだけが TAM を最大とする正しい包含関係を表しています。