Q.
交渉前の準備として最も重要度が高いものはどれか。
ポイント
交渉準備の核は、BATNAの把握と強化です。代替案があるほど、安易に譲らずにすみます。話術や提示額の工夫よりも、「まとまらなくても困らない状態」を先につくっておくことが、結果的にいちばん強い交渉準備になる、という点を意識しましょう。
ワンポイントアドバイス
交渉に臨む前に、代替の取引先や別の選択肢を1つ以上確保し、「いつでも降りられる」状態をつくっておきましょう。降りる先があるという安心感は、そのまま交渉での落ち着きと粘り強さにつながります。1つでよいので、必ず代替案を手元に用意してから席につくようにしてください。
解説詳細
正解はBです。交渉力の源泉はBATNA(不調時の最善の代替案)にあり、自分の代替案をきちんと把握し、可能なら強化しておくことで、不利な合意を避けられるようになります。代替案が多く、強いほど、相手に押し切られても「ならば降りる」という選択肢が残るからです。Aの「大きな声で要求を述べる練習」は、声の大きさが交渉の本質ではないため誤りです。Cの「雑談のネタを用意する」も、場を和ませる工夫ではあっても準備の核心ではありません。Dの「強気の提示額を暗記する」は準備の一部ではありますが、代替案の有無に比べれば優先度は下がります。まず固めるべきは、自分の足場であるBATNAです。