Q.
交渉序盤で、相手から強く言われた途端に、見返りを求めず一気に下限近くまで値を下げてしまった。この進め方の最も大きな問題はどれか。
解説まとめ
正解はAです。最初に大きく無条件で譲ると、残せる譲歩の余地を早々に失い、しかも「押せばもっと下がる」という期待を相手に与えてしまいます。その結果、相手の要求がさらにエスカレートしやすくなります。譲歩は小刻みに、見返りと引き換えに行うのが基本です。
ポイント
ここでの肝は「無条件・大幅・早すぎる譲歩」のリスクです。下限を越えていなければ良い、というものではありません。譲歩の出し方そのものが、相手の次の要求を引き出すシグナルになる、という点を押さえておきましょう。
ワンポイントアドバイス
譲るときは、「では、こちらがこの点を下げる代わりに、納期(または数量・支払条件)でこうしてもらえますか」と必ず交換の形にしてみましょう。一方的に下げる前に、見返りを一つセットにする癖をつけると、譲歩が無駄になりません。
解説詳細
なぜAが正解か
譲歩の幅とペースは相手へのシグナルになります。序盤で無条件に大きく譲ると、譲歩の余地を使い切るうえに「もっと押せば下がる」と相手に学習させてしまい、要求が増えやすくなります。Aはこのリスクを正しく述べています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Bは「必ず有利になる」と断定していますが、一方的な譲歩はむしろ足元を見られやすく、根拠がありません。Cは「常に望ましい」と言い切る点が誤りで、早い合意が良い条件とは限りません。Dは下限さえ越えなければ問題なしとしていますが、譲歩の出し方しだいで後の交渉が不利になるため、進め方の問題は残ります。