Q.
交渉における「留保価格(撤退ライン)」の説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はAです。留保価格とは「これ以上は譲れない」という限界、つまり合意してよいかどうかの境界線です。買い手なら支払える上限、売り手なら受け入れられる下限がこれにあたります。これを下回る(買い手なら上回る)条件では合意せず撤退する、という判断の基準になります。
ポイント
留保価格は「最低限ここまで」というラインで、狙いにいく目標とは別物です。希望価格(強気の提示)や相場と混同しないことが大切です。準備段階で留保価格を決めておかないと、相手の勢いに押されてラインを越えて譲ってしまいます。
ワンポイントアドバイス
交渉前に「ここを越えたら席を立つ」という数字や条件を、一つだけでも紙に書いておきましょう。口約束ではなく明文化しておくと、その場の空気に流されて譲りすぎるのを防げます。目標とは別に下限を持つのが効果的です。
解説詳細
なぜAが正解か
留保価格は、自分が合意できる最低限のライン(撤退ライン)です。買い手の「支払える上限」、売り手の「受け入れられる下限」がこれにあたり、これを越えるなら合意せず別の手(BATNA)に切り替えます。Aはこの定義に一致します。
なぜ他の選択肢が誤りか
Bは最初に出す強気の希望価格で、留保価格(限界ライン)とは反対側の数字です。Cは双方が満足する理想価格の話で、合意可能性は語っても「自分の限界」を示すものではありません。Dは外部の相場であり、自分が引く撤退ラインそのものではありません。