マネジメント
モチベーション理論問題集
Q.
ERG理論がマズローの段階説と異なる特徴として最も適切なものはどれか。
ポイント
ERGの肝は、「同時作動」と「退行」の2つです。とくにつまずきやすいのが退行で、上位の欲求(成長)が詰まると、人は下位の欲求(処遇や人間関係)へ関心が流れ戻ることがある、という点を押さえておきましょう。一方通行ではない柔らかさがERGの持ち味です。
ワンポイントアドバイス
成長の機会が止まっているメンバーが、急に待遇や人間関係への不満を強めてきたら、それは退行のサインかもしれません。待遇面だけを手当てして終わらせず、止まっていた成長の入口を用意してあげると、根っこの不満が和らぎやすくなります。
解説詳細
正解はAです。ERG理論の特徴は、複数の欲求が同時に働くことを認める点と、上位の欲求が満たされないときに下位の欲求が強まる「退行(frustration-regression)」を認める点にあります。Bの「必ず下位から1段ずつ厳格に」は、段階説よりさらに固く捉えた誤りで、ERGはむしろこの厳格さをゆるめた理論です。Cの「後天的に学習される欲求に限定」はマクレランド理論の特徴です。Dの「満足と不満を別次元で扱う」はハーズバーグの二要因理論の特徴で、いずれもERG固有のものではありません。