Q.
「商品を『安い商品』と『品質が良い商品』に分けた」。この分け方は MECE の観点でどこに問題があるか。最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はAです。「安い」は価格、「品質が良い」は品質という別々の軸であり、これらを同じ並びに置くと、安くて品質も良い商品が両方の区分に入ってダブります。さらに、高くて品質も悪い商品はどちらにも入らず漏れます。軸が混在しているため、ダブりと漏れが同時に起きています。
ポイント
この問題が問うのは、独立した2つの評価軸を1階層に混ぜると、ダブりと漏れの両方を引き起こすという点です。一見もっともらしい区分でも、軸が違えば MECE は成り立たない、と見抜きましょう。
ワンポイントアドバイス
2つの区分名を見たら、「これは同じ物差しで測った両端か」を確かめてみましょう。価格と品質のように別の物差しが混ざっていたら、軸を分けて整理し直すのが安全です。物差しの一致を確認するのが効果的です。
解説詳細
なぜダブりが生じるか
「安い」と「品質が良い」は両立しうる性質です。安くて品質も良い商品は、どちらの条件も満たすため両方の区分に入り、重複(ダブり)が生じます。これは排他性(ダブりなし)の崩れです。
なぜ漏れも生じるか
逆に、高くて品質も良くない商品は「安い」にも「品質が良い」にも当てはまらず、どの区分にも入りません。これは網羅性(漏れなし)の崩れです。つまりこの分け方は、ダブりと漏れの両方を抱えています。BやCやDのように、数の少なさ・名前の重複・基準額の不明は、この設問の本質的な MECE 違反ではなく、最も適切なのは軸の混在を指摘するAです。