Q.
ある人が「この施策は成功する」という自分の仮説を裏づけるため、過去の好調だった月のデータだけを抜き出して資料を作った。この行為を最もよく表すものはどれか。
ポイント
都合のよいデータだけを選んで並べるのは、検証ではなく、結論を先に決めてからの後付け(チェリーピッキング)です。好調な部分だけを見せても、それは説得材料にはなっても、当否の判定にはなりません。良い面も悪い面も同じ基準で見る、という姿勢が核心です。
ワンポイントアドバイス
資料を作る前に、「都合の悪い期間や事例も、同じ基準で入っているか」を確認しましょう。もし抜けていたら、意図的でなくても追加するようにします。好調なデータだけでなく不調なデータも同じ土俵に載せる、という確認をひと手間入れるのが効果的です。
解説詳細
正解はCです。好調だった月のデータだけを抜き出すのは、結論に都合のよいデータだけを選び取る「チェリーピッキング」であり、確証バイアスの典型例です。Aの「MECEに基づく網羅的な検証」は、本来は全期間を漏れなく見るものであり、好調月だけを恣意的に抜き出す行為とは正反対です。Bの「反証可能性を高めた検証設計」も、不調月という反証材料をあえて避けているため逆の行為です。Dの So What?は、データから示唆を引き出す問いであり、今回の偏った抽出とは無関係です。不調だった月も含めて見なければ、施策の当否は判定できません。