ある資料で人を「30歳以下」「30歳以上60歳以下」「60歳以上」の3グループに分けた。この分け方について、MECE の観点から最も適切な指摘はどれか。
解説まとめ
正解は C です。「30歳以下」と「30歳以上」では30歳が両方に、「60歳以下」と「60歳以上」では60歳が両方に当てはまり、境界の年齢でダブり(重複)が起きています。境界を「以下・未満」で切り分けないと重複が生じる典型例です。区切りの作り方に注意が必要だと押さえましょう。
ポイント
この問題の核心は、境界値の扱いです。「以下」と「以上」を隣り合うグループで両方使うと、境界の値が二重に入ります。年齢のように連続した数値を区切るときは、片側を「未満」にするなどして重複を避ける必要があります。
ワンポイントアドバイス
数値で区切るときは、隣り合う区切りで同じ値が重ならないように、「○○歳未満」「○○歳以上」のように境界の入り方を統一しましょう。境界をどちらか一方だけに含めると、ダブりを防げます。区切りを作ったら境界値を実際に1つ当てはめて確認すると確実です。
解説詳細
どこでダブりが起きているか
「30歳以下」には30歳が含まれ、「30歳以上60歳以下」にも30歳が含まれます。つまり30歳という人は、2つのグループに同時に当てはまります。同様に、60歳も「30歳以上60歳以下」と「60歳以上」の両方に入ります。1つの要素が複数のカテゴリに入っているので、これはダブり(重複)であり、MECE の「相互に重複しない」条件を満たしていません。
モレはあるか
一方、どの年齢の人も必ずいずれかのグループには入るため、取りこぼし(モレ)はありません。たとえば45歳は真ん中のグループに入ります。したがってこの分け方の問題は「モレ」ではなく「ダブり」だけにあります。モレとダブりは別物なので、両者を切り分けて判定することが大切です。
ほかの選択肢が誤りである理由
A の「3つだから MECE」は誤りで、グループ数は MECE の条件ではありません。B の「年齢で分けたから必ず MECE」も誤りで、年齢でも境界の作り方しだいで重複は起きます。D は「モレがある」としていますが、実際にはどの年齢も入るためモレはありません。境界でのダブりを正しく指摘した C が正解です。