債券などで使われる「利率(表面金利)」と「利回り」の違いの説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。利率(表面金利・クーポンレート)は、債券の額面に対して支払われる利息の割合を指します。一方、利回りは、実際の購入価格や満期までの償還差損益まで含めて、投資額に対する実質的なリターンの割合を示します。同じ債券でも、額面より安く買えば利回りは利率より高くなります。利率は「額面基準の表面的な利息」、利回りは「実際に投じた額に対する実質的な増え方」という違いがあります。
ポイント
利率と利回りは似た言葉ですが、基準にする金額が違うのが核心です。利率は額面が基準、利回りは実際の購入価格が基準です。購入価格が額面とずれると利率と利回りはずれます。「額面ベースか、実際の投資額ベースか」で区別すると取り違えません。
ワンポイントアドバイス
債券や定期商品の説明を読むときは、「表面金利(利率)」と書かれているのか「利回り」と書かれているのかを区別して読んでみましょう。実際に手元のお金がどれだけ増えるかを知りたいときは、利率ではなく利回りで判断するのが効果的です。額面より安く買える場合は利回りが利率を上回ることがあると覚えておくと、見かけの数字に惑わされません。
解説詳細
利率は額面基準、利回りは投資額基準
正解はBです。利率(表面金利・クーポンレート)とは、債券の額面金額に対して毎年支払われる利息の割合のことです。これに対して利回りは、投資家が実際に支払った購入価格や、満期時に額面で戻ってくることによる差損益まで含めて、投資額に対する実質的なリターンを年率で示したものです。たとえば額面100円・利率3%の債券を95円で買えば、毎年の利息に加えて満期に5円の差益も得られるため、利回りは利率の3%より高くなります。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「完全に同じ」は、基準金額が異なる二つを同一視しており誤りです。Cの「年率と月率の違い」は、両者の差を単なる期間の違いとしていますが、実際の違いは基準金額(額面か購入価格か)にあるため誤りです。Dの「株式と債券で使い分ける」も誤りで、利回りは株式でも預金でも投資信託でも使われる一般的な指標です。利率と利回りの本質的な差は、額面基準か実際の投資額基準かにあります。