Q.
厳密な計算で税引前当期純利益から EBITDA を求めるとき、足し戻す項目の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は A です。税引前当期純利益はすでに支払利息を差し引いた後の段階なので、EBITDA を求めるには支払利息を足し戻します。さらに減価償却費・償却費も足し戻します。税は税引前利益の段階で未控除のため、改めて足す必要はありません。
ポイント
この問題の核心は、出発点によって足し戻す項目が変わる点です。営業利益を起点にすれば償却費の足し戻しが中心ですが、税引前利益を起点にすると、すでに引かれている支払利息も足し戻す必要があります。出発点と足し戻し項目をセットで覚えましょう。
ワンポイントアドバイス
EBITDA を計算するときは、まず「どの利益から出発するか」を決め、その段階で何がすでに引かれているかを書き出してみましょう。引かれている項目だけを足し戻すと考えれば、過不足を防げます。出発点を明示する一手間が、計算のばらつきをなくします。
解説詳細
税引前利益からは支払利息と償却を足し戻す
EBITDA は利息・税・減価償却・償却を差し引く前の利益です。税引前当期純利益は、すでに支払利息を差し引いた一方で、税はまだ引いていない段階です。したがって、ここから EBITDA を作るには、すでに引かれている支払利息を足し戻し、さらに減価償却費・償却費を足し戻します。税は未控除なので追加で足す必要はありません。
ほかの選択肢が誤りである理由
B の支払配当金や自己株式取得額は利益の分配・資本取引であって、EBITDA の足し戻し対象ではありません。C の売上原価や販売費は通常の営業費用で、足し戻すと本業の費用を無視することになります。D の受取利息・受取配当金は収益であり、足し戻す費用ではありません。支払利息と償却費を挙げた A が、税引前利益を起点とする足し戻しとして正しく、正解です。