Q.
「貸倒引当金」の説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。貸倒引当金とは、将来の貸倒れに備え、回収不能となりそうな金額をあらかじめ見積もって費用計上し、対照勘定として備えておくものです。実際に貸倒れが起きてから慌てるのではなく、損失の可能性を先取りして決算に反映する仕組みです。
ポイント
「引当金=将来の損失への備え」という性質が核心です。すでに確定した損失の処理ではなく、これから起こり得る貸倒れを見積もって先に計上する点が要点です。確定と見積もりを取り違えないようにしましょう。
ワンポイントアドバイス
自社の決算で貸倒引当金がどの程度計上されているかを確認してみましょう。引当金の動きは、会社が回収リスクをどう見ているかを映します。引当の考え方を知ると、回収不能を「見える化」して備える意義が理解できます。
解説詳細
なぜBが正解か
貸倒引当金は、将来発生し得る貸倒れに備え、回収不能の見積額をあらかじめ費用として計上し、債権から控除する形で備える勘定です。損失が現実になる前にリスクを決算へ反映できる点に意義があります。Bはこの「将来への備え」を正しく説明しています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aはすでに確定した貸倒れの直接的な処理(貸倒損失)に近く、将来への備えである引当金とは段階が異なります。Cの貸付元本は債権そのものであり、備えの金額ではありません。Dの利益の自動積立は引当金の趣旨とは無関係で、引当金は見積もった損失額に基づき計上されます。