Q.
月末に倉庫を実地調査したところ、帳簿上の在庫数量より実際の在庫数量が少なかった。この帳簿数量と実地数量の差から生じる消費を何というか。
解説まとめ
正解はCです。帳簿上あるはずの在庫数量より実地の在庫数量が少ないとき、その不足分を棚卸減耗といいます。保管中の蒸発・破損・紛失などで生じます。正常な範囲の棚卸減耗は、製造間接費(間接経費)として処理されるのが一般的です。
ポイント
この問題が問うのは、帳簿と実地の差(数量不足)を表す用語です。つまずきどころは、棚卸減耗を売上原価や値引きと混同する点です。棚卸減耗はあくまで「在庫が帳簿より減っていた」事実を指す言葉だと押さえましょう。
ワンポイントアドバイス
実地棚卸をしたら、帳簿数量と実際数量を必ず突き合わせてみましょう。差が出たらその原因(蒸発・破損・記録漏れなど)を確かめる習慣が、在庫管理の精度を高めます。差異を「棚卸減耗」として把握できると、原価への反映も正しく行えます。
解説詳細
棚卸減耗とは
棚卸減耗は、帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差から生じる在庫の減少です。材料の蒸発・破損・紛失・微量のこぼれなどで、帳簿よりも実際の在庫が少なくなった分を指します。正常な範囲内であれば製造間接費(間接経費)として原価に算入し、異常な分は原価性がないものとして区別します。
他の選択肢がなぜ誤りか
Aの仕損は、加工に失敗して規格外品が生じることを指し、在庫数量の帳簿差ではありません。Bの値引きは販売価格や仕入価格を引き下げることで、在庫の減耗とは無関係です。Dの売上原価は販売した製品の原価を表す損益計算上の概念で、帳簿と実地の在庫差を指す言葉ではありません。帳簿と実地の数量差はCの棚卸減耗です。