MASTER / SELF LEADERSHIP

「どうすればいいですか?」の前に考える5つの問い

仕事で考えが止まったときは、答えを急ぐより問いを整理することが大切です。何のために・何が分かっている・何が足りない・どんな選択肢がある・次に何をする、の5つの問いで、曖昧な仕事を具体的な行動へ変える方法を学びます。

約15分入門演習 4問講義をはじめる

※ 佐藤さんと社内勉強会の企画は、説明のための架空の人物・事例です。

この講義でできるようになること

  • 考えが止まる原因が「問いが大きすぎること」にあると説明できる
  • 5つの問いで仕事を目的・事実・不足・選択肢・次の行動に分解できる
  • 不明点を明確にして、相手が判断しやすい相談につなげられる

前提知識

特になし。はじめての人でも学べます。

セルフマネジメント情報整理・構造化

00:00 / 09:25

1第1章考えられないのは、問いが大きすぎるから

Space 再生/停止・← → 10秒移動・N / P で章を移動・C で字幕。右の「文字で読む」で、話している内容を文字で追えます。

演習:手を動かして確かめる

講義を見終えたら取り組みましょう。入力した内容はこの画面の中で使うだけで、どこにも送信されません。

問題 1 / 4

社内勉強会の企画を任された佐藤さんが「どうすればいいですか」と考え込んでしまう理由として、講義の説明に近いのは?

選択肢

5つの問いチェックリスト

  • 何のために?(誰にどんな変化を起こしたいか)を書き出したか
  • 何が分かっている?で、確認できた事実とまだ確認していないことを分けたか
  • 何が足りない?で、不足しているのが情報・時間・予算・決定権限のどれかを特定したか
  • どんな選択肢がある?で、最初に思いついた案だけで決めず複数の方法を考えたか
  • 次に何をする?で、調査する・案を作る・相談する・試すのどれかに落とし込んだか
  • 相談するときは、確認したいことと自分の案をセットにして伝えたか
次の講座変えられないことに悩むより、変えられる一歩を探そう

次に学ぶなら

テキストで読む(文字起こし)

第1章 考えられないのは、問いが大きすぎるから

佐藤さんは社内勉強会の企画を任されました しかし何をしたらよいか分かりません そこで上司に聞きました どうすればいいですか 上司からはまず自分で考えてみてと言われてしまいました こんな場面に心当たりはないでしょうか 実は佐藤さんが考えられないのは能力の問題とは限りません どうすればいいかという問いがあまりにも大きいのです どんな勉強会にするのか、誰を対象にするのか、予算はいくらか、いつまでに何を決めるのか これらを一度に考えようとすると、何から手をつければよいかわからなくなります 自分で考えるためには答えを出しやすい大きさまで問いを分けることが重要です

第2章 思考を前に進める5つの問い

仕事で考えが止まったときに使える5つの問いを紹介します 1つ目は何のために? まず目指している状態を明確にします 社内勉強会なら知識を共有することなのか 実務で使えるようになることなのかで企画は変わります 2つ目は何が分かっている? 確認できた事実とまだ確認していないことを分けます 新人が困っているらしいと聞いただけなのか 具体的な相談内容が集まっているのかでは判断の根拠が違います 3つ目は何が足りない 足りないのは情報か時間か予算かそれとも決定権限か わからないことを明確にすると次に調べることも見えてきます 4つ目はどんな選択肢がある 最初に思いついた一つの案だけで決めずできれば複数の方法を 考えます 5つ目は次に何をする 考えることが目的になってはいけません 調査する案を作る相談する試す 次の行動を決めて初めて思考が仕事につながります この5つは絶対的な順番ではありません 状況によって足りない情報の確認から始めても構いません

第3章 悪い問いを、使える問いに変える

ここからは問いの作り方を具体的に見ていきましょう 例えばなぜ仕事がうまくいかないんだろうという問い このままだと何について考えればよいか曖昧です 今回予定より時間がかかった作業はどれかと変えてみます すると調べる対象がはっきりします 次に自分には何が足りないんだろう これも範囲が広すぎます 今回の作業で判断に迷ったのはどの部分かとすれば 必要な知識や相談事項が見つかるかもしれません もう一つどうすれば上司に認められるだろう これを上司が今回の仕事で期待している成果は何かに変えます 相手の評価そのものは自分では決められません しかし期待される成果を確認しそれに答える行動は選べます 良い問いは必ずしも難しい問いではありません 次に調べること考えること行動することが見える問いです

第4章 演習:社内勉強会の企画を整理する

回答例を見てみましょう 目的については誰にどんな変化を起こしたいのかを確認します 分かっている事実は来月の開催を想定していることです 予算と参加者は未確定です ここを勝手に決まった条件として扱わないようにします 選択肢としては少人数で行う実践型 の勉強会と 多人数で行う講義型の勉強会などを検討できるかもしれません ただしどちらが良いかは対象者や目的で変わります 最初の行動は過去の開催状況を調べ 確認が必要な点を整理することが考えられます このケースではすぐに完成企画を作る必要はありません 現時点で分かることと判断するために必要なことを分けられれば 仕事は前に進みます

第5章 質問することも、自分で考えること

ここで一つ注意したいことがあります 自分で考えることを誰にも質問せず 一人で答えを出すことだと誤解しないでください 仕事では最初から必要な情報が揃っているとは限りません むしろ自分で考えるからこそ何を質問すべきかがわかります 佐藤さんなら上司にこう相談できます 勉強会について対象者と到達目標を確認させてください 現時点では新入社員向けの基礎講座と 全社員向けの実践講座の2案を考えています どちらの方向で検討すべきでしょうか この質問なら相手も判断しやすくなります 一方業務のリスクが高い場合や 急いで判断を求める必要がある場合は 自分の案が完成するまで待つ必要はありません 考えている途中でも確認が必要なことを適切に伝えましょう

第6章 自分専用の問いを持つ

最後にあなた自身の仕事で考えてみましょう 最近何から始めればよいかわからないと感じた仕事はありませんか その仕事について5つの問いを書き出してみてください 何のために? 何がわかっている? 何が足りない? どんな選択肢がある? 次に何をする? 全てに答えが出なくてもかまいません 大切なのは考えが止まっている状態を 次に確認すべきことが分かる状態へ変えることです 答えが浮かばないときは問いを変える これが今日から使える思考の習慣です 次の講座では問いによって見つけた問題の中から 自分で変えられることを見極めていきます