MASTER / SELF LEADERSHIP
変えられないことに悩むより、変えられる一歩を探そう
仕事には自分で決められることと、他者の判断が必要なことがあります。物事を3つの領域に分けて不満を行動に翻訳し、責任を抱え込みすぎずに、今の自分にできる小さな行動を見つける方法を学びます。
約14分入門演習 4問講義をはじめる
※ 佐藤さんと社内勉強会の企画は、説明のための架空の人物・事例です。
この講義でできるようになること
- 物事を「自分で直接決められる/自分から働きかけられる/自分だけでは決められない」の3領域で整理できる
- 不満や問題を、自分にできる具体的な行動に変換できる
- 自分の責任と他者の責任を区別し、抱え込みすぎずに働きかけられる
00:00 / 08:47
1第1章動けない理由は、本当に自分の外にある?
Space 再生/停止・← → 10秒移動・N / P で章を移動・C で字幕。右の「文字で読む」で、話している内容を文字で追えます。
演習:手を動かして確かめる
講義を見終えたら取り組みましょう。入力した内容はこの画面の中で使うだけで、どこにも送信されません。
それぞれの項目を A・B・C に分け、迷った項目はその理由も書きましょう。
変えられる一歩を見つける確認リスト
- 困っていることを「自分で直接決められる/働きかけられる/自分だけでは決められない」に分けたか
- 自分だけでは決められないことを、無理に自分の責任にしていないか
- 直接決められなくても、働きかける余地(依頼・説明・調整)を探したか
- 不満を「誰に・何を・いつまでに」という行動の言葉に言い換えたか
- 行動を「明日の午前中に◯◯を1枚にまとめる」のように実行できたか分かる大きさにしたか
- 動けないときは、障害が情報・権限・時間のどれの不足かを確かめたか
テキストで読む(文字起こし)
第1章 動けない理由は、本当に自分の外にある?
社内勉強会を企画していた佐藤さんに問題が起きました 上司の返事がなかなか来ません 他の部署からも必要な情報が届きません 予算も確定していません 佐藤さんは思いました これでは何も進められない 確かに他の人の返答や会社の予算決定を 自分の思い通りに動かすことはできません ですが本当に何もできないのでしょうか 今日考えたいのは何が悪いかではなく 今自分に何ができるかです ただしどんな問題でも本人の努力だけで解決できるという話ではありません 職場の制度や業務量他の人の判断など 自分だけでは変えられない条件もあります その違いを正しく理解することが主体的な行動につながります
第2章 3つの領域に分けて考える
物事を3つの領域に分けて考えてみましょう 1つ目は自分で直接決められること 例えば資料の下書きを作ること 質問事項を整理すること 作業の順番を見直すことです 2つ目は自分から働きかけられること 上司に判断を依頼する 他部署に必要な情報を説明して協力をお願いする 関係者と期限を調整する こうしたことは自分から働きかけられますが 相手がどう返答するかまでは決められません 3つ目は自分だけでは決められないこと 会社の予算配分、他部署の正式な優先順位 すでに決定された方針などが該当する場合があります この3つは完全に固定された分類ではありません 権限や状況が変わればできることも変わります 大切なのは直接決められないことを 無理やり自分の責任にしないことです そして直接決められないからといって 働きかける余地まで見失わないことです
第3章 不満を行動に翻訳する
ここからはよくある不満を行動につながる言葉へ変えてみます 上司が返事をくれない これは相手の行動についての不満です では自分にできることは何でしょうか 判断してほしい内容と期限を明確にして 確認を依頼すると変えることができます 他部署が協力してくれない この場合は必要な情報と理由を説明し 対応可能な時期を確認するという行動が考えられます 時間が足りない これなら残りの作業量を見積もり 優先順位や期限を相談するに変えられます ただしここで注意があります 自分にできることを見つけるのは 周囲の問題をすべて引き受けるためではありません 無理な業務量や改善すべき組織の問題があるなら 事実を整理して適切に報告し改善を求めることも主体的な行動です 自分で変えられることを考えるのは我慢するためではなく 現実的な選択肢を増やすためなのです
第4章 演習:変えられることを仕分けよう
企画書の構成や提出する判断材料は自分で決められる場合が多いでしょう 確認依頼を送るタイミングも業務のルールに沿って自分で選べます 一方、承認するかどうか、他部署がいつ返事をするかは相手の判断を伴います 会社全体の予算配分は通常自分一人で決められることではありません しかし自分で決められないと分類して終わらせないでください 例えば承認を得るために企画案やリスクを整理することはできます 他部署から返信が来ない場合には 必要な時期を伝えたり代替手段を検討したりできます ただし必ず思い通りの結果になるわけではありません 主体性とは結果を完全にコントロールする力ではなく 結果に向けて適切な行動を選ぶ力です
第5章 できることを小さな行動にする
自分にできることが見つかったら次はそれを行動に変えます ここで大切なのは行動を小さく具体的にすることです 具体的に仕事を進めるでは何をするのか分かりません 明日の午前中に企画の目的と確認事項を1枚にまとめるなら 実行できたかどうかが分かります 周囲との連携を改善するよりも 今日中に必要なデータと回答期限を明記して 関係者に連絡するとした方が動きやすくなります 行動は大きければ良いわけではありません 自分が実行できる単位まで小さくすることで 仕事を前に進めることができます もしそれでも動けないときは 何が障害になっているかを確認しましょう 情報不足なのか権限の不足なのか 時間の不足なのかによって必要な対応は変わります
第6章 今日の自分にできる一歩
最後に今あなたが困っていることを一つ思い浮かべてください その問題の中で自分が直接決 められることは何でしょうか 周囲に働きかけられることは何でしょうか そして自分だけでは決められないことは何でしょうか 次に自分にできる行動を一つ選んでください 明日までにできる小さな行動で構いません 今日の学びは全てを自分の責任にすることではありません 自分の責任の範囲を正しく見極め その中で選べる行動を増やすことです 次の講座ではこの考え方を一度きりで終わらせず 自分自身の行動原則にしていきます
