MASTER / SELF LEADERSHIP
主体性がある人は、勝手に動く人ではない
指示を待つことと、自分勝手に判断すること。その両方を避けながら、目的を考え、選択肢を作り、次の行動を選ぶ「主体性」の基本を、社内勉強会の企画を任された3人の行動を比べながら学びます。
約15分入門演習 4問講義をはじめる
※ 佐藤さん・鈴木さん・田中さんと社内勉強会の企画は、説明のための架空の人物・事例です。
この講義でできるようになること
- 主体性と積極性・独断の違いを説明できる
- 自分で判断できることと承認が必要なことを区別できる
- 指示が曖昧な場面で次の行動を選べる
00:00 / 09:33
1第1章同じ依頼、3人の行動
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承認が必要な仕事だとしたら、主体性の発揮とはいえないのはどれ?
主体性の確認リスト
- その仕事の目的(何のための仕事か、どうなれば成功か)を考えたか
- 指示を実行するだけでなく、目的に対して自分にできる選択肢を作ったか
- 自分で決めて進められること/案を作って確認すべきこと/権限のある人に判断してもらうことを分けたか
- 自分で決められないことについて、相手が判断しやすい材料を準備したか
- 相談の前に、分かっていること・分からないこと・自分の考えを整理したか
- 明日自分から始められる小さな一歩を1つ決めたか
次に学ぶなら
テキストで読む(文字起こし)
第1章 同じ依頼、3人の行動
上司から来月の社内勉強会の企画を考えておいてと頼まれたとします あなたならまず何をするでしょうか 佐藤さんは具体的な指示がないので何をすればよいのかわからず次の指示を待ちました 鈴木さんはすぐに会場を予約し講師にも依頼しました ただし予算や開催目的は確認していません 田中さんはまず誰に何を学んでもらう勉強会なのかを考えました そして過去の開催資料を確認し対象者と内容の案を作ってから上司に確認を求めました この3人のうち主体性があるのは誰でしょうか すぐに動いたのは鈴木さんです しかし会社として決まっていないことまで勝手に進めてしまっています 田中さんは動く前に確認をしています でも指示待ちではありません 自分で調べ考え選択肢を作っているからです 今日のテーマはここにあります 主体性とは行動の速さでも独断で物事を決めることでもありません
第2章 主体性を構成する3つの行動
では主体性をどのように捉えれば良いでしょうか この講座では主体性を3つの行動で整理します 1つ目は目的を考えること 何のための仕事か どんな状態になれば成功なのかを考えます 2つ目は自分で選択肢を作ること 目の前の指示だけを実行するのではなく 目的に対して何ができるかを考えます 3つ目は次の行動を選ぶこと 自分で実行する場合もあれば 相談する場合、確認する場合、助けを求める場合もあります 大切なのはどの選択であっても 受け身で流されずに考えていることです 例えば会場を予約する権限がなければ 勝手に予約しない方が適切です 代わりに候補の会場を調べ 費用や空き状況を整理して提案することはできます 自分で決められないから何もできないではなく 自分で決められないことについて 何を準備できるかと考える それも主体性の発揮です
第3章 主体性と独断を分ける境界線
仕事には自分の判断で進めて良いことと他者の承認が必要なことがあります 例えば資料の構成案を作ることは自分で進められるかもしれません 一方外部業者との契約や予算の使用は承認が必要な場合があります そこで使いたいのが3つの区分です まず自分で決めて進められること 次に案を作って確認すべきこと そして権限のある人に判断してもらうこと 主体性のある人は全てを自分だけでやろうとする人ではありません 自分の判断範囲を理解し その範囲では責任を持って動き 範囲を超えるときには相手が判断しやすい材料を準備します 逆に言われたことだけを実行していても その仕事の目的を理解し問題に気づいたときに相談できるなら主体性を発揮しているといえます 指示を受けることと指示待ちであることは違うのです
第4章 演習:3人の行動を評価する
Aは、まだ自分でできる確認や整理が残っているかもしれません 何を確認すべきか考えることで、次の行動が見つかります Bは、積極的ではありますが、承認が必要なら適切ではありません 積極性と主体性は同じではないのです Cは、自分で考え、必要な判断を相手に求めています Dも主体性のある行動です 問題が深刻になる前に気づき 自分で状況を整理して相談しているからです 重要なのは相談しているかどうかではありません 考えることまで相手任せにしていないかです
第5章 主体性を妨げる3つの思い込み
主体的に動こうと思ってもなかなか行動できないことがあります その背景には3つの思い込みがあるかもしれません 1つ目正解がわからなければ動いてはいけない しかし仕事には正解が1つに決まらない場面がたくさんあります 大切なのは現時点の情報から仮説を作ることです 2つ目 自分には権限がないから何も変えられない 最終決定ができなくても調査提案相談進め方の改善など自分にできることはあります 3つ目 主体性がある人は何でも一人でやる これは誤解です 自分だけではわからないことを認識し適切な人に聞くことも自分で選んだ行動です ただし何でも相談すれば良いわけでもありません 相談の前に何が分かっていて何が分からないか 自分はどう考えているかを整理できると相手も答えやすくなります 主体性を高める第一歩は大きな決断をすることではありません 今まで待っていた場面で自分にできる小さな一歩を見つけることです
第6章 明日から実践すること
最後に自分の仕事を一つ思い浮かべてください その仕事の目的は何でしょうか 自分で判断できることは何でしょうか 誰かに確認すべきことは何でしょうか そして明日自分から始められることは何でしょうか 例えば来週までに資料を作るという仕事なら 必要な情報を洗い出す構成案を作る 不明点をまとめるなどの行動が考えられます すべての条件が揃うまで待つ必要はありません 一方で重要な判断を勝手に進める必要もありません 今日の学びを一言でまとめます 主体性とは自分にできる次の行動を考え 適切に選ぶ力です 次の講座ではその考えるために役立つ問いの作り方を学びます
