CRM基本入門|散らばった顧客情報を一元化して次の一手を判断する | マナビズ

CRM基本入門|散らばった顧客情報を一元化して次の一手を判断する

CRM基本入門|散らばった顧客情報を一元化して次の一手を判断する

「あの会社、前回いつ何を話したっけ」——そう思って、自作のExcelを開き、受信メールを検索し、もらった名刺の束をめくり、最後は自分の記憶をたどる。営業やマーケの実務に就いていると、こういう情報探しを毎日のように繰り返していないでしょうか。

顧客とのやりとりは増えているのに、その記録が「自作Excel・受信メール・名刺・自分の頭の中」の4か所にバラバラに散らばっている。すると、引き継ぎのときに過去の経緯が分からず止まり、同じ顧客に二重で連絡してしまい、次に何をすべきかが担当者の記憶頼みになります。CRMは、この「散らばり」を解くための考え方です。

最初に、この講座の立ち位置をはっきりさせておきます。CRM(Customer Relationship Management)とは、高機能なツールを買うことではありません。散らばった顧客情報を「誰でも見られる一つの記録」に集め、その記録をもとに次の一手を判断し続ける考え方です。ツールはその考え方を載せる「器」にすぎません。記憶に頼る仕事を、記録で判断する仕事に変える——これが背骨です。

この講座は「顧客情報の器を作り、次の一手の判断に使う」ことに絞ります。隣り合うテーマは、それぞれ別の講座が正本です。契約後の顧客に成功を届け、継続して使い続けてもらう活動の設計はカスタマーサクセス入門(kouza-039)へ。準備からクロージング・フォローまでの営業プロセス全体の流れは営業の基礎(kouza-034)へ。集客から育成・販売までの施策の全体像はデジタルマーケティング入門(kouza-040)やマーケティングの基礎(kouza-029)へ。本講座では、これらの土台になる「顧客データの整え方と使い方」だけを扱います。

この講座を終えるころには、次の3つができるようになります。①CRMが解決する問題を説明できる。②自分の顧客に合わせて、記録すべき管理項目を備えた顧客リストを作成できる。③記録した情報をもとに、その顧客への次の打ち手を判断できる。覚えて帰る型は4ステップです——集める → 項目を決める → 判断する → 続ける。では始めましょう。

この講座のポイント

  • CRMが解決する問題(顧客情報の散在・属人化・次の一手の不明確さ)と、CRMが「顧客情報を一元化して活用する考え方」であることを説明できる
  • 自分の顧客に合わせて、記録すべき管理項目(基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクション)を備えた顧客リストを作成できる
  • 記録した顧客情報をもとに、その顧客への次の打ち手(いつ・誰が・何をするか)を判断できる
  • 顧客情報を個人ではなくチームで使い続けるための、入力・更新のルールを設計できる

CRMが解決する問題と「一元化」という考え方

この章のゴール

CRMが解決する問題(顧客情報の散在・属人化・次の一手の不明確さ)と、CRMが「顧客情報を一元化して活用する考え方」であることを説明できるようになります。

顧客情報が「4か所に分かれている」とどんな問題が起きるか

まず、いま自分の顧客情報がどこにあるかを思い浮かべてください。多くの場合、こんな状態になっています。

  • 自作のExcelリスト(会社名と連絡先くらいは入っている)
  • 受信メール(やりとりの中身はここにしか残っていない)
  • もらった名刺(連絡先と肩書きが書いてある)
  • 自分の頭の中(「あの会社は前向きだった」という感触)

この講座では、自分が担当する数社を題材にして進めます。試しに、担当している1社を選び、その会社の情報が「どこに・どんな形で」あるかを書き出してみてください。会社名はExcel、最後のやりとりはメール、決裁者の役職は名刺、温度感は記憶——というように、1社の情報が何か所にも分かれていることが見えてきます。これが「散らばり」の正体です。

散在・属人化・次の一手の不明確さ——3つの困りごとの正体

情報が散らばっていると、困りごとは大きく3つに整理できます。

ひとつ目は散在です。情報が複数の場所に分かれているので、1社の状況を知るのに毎回あちこちを探し回ることになります。探す時間がかかるだけでなく、どこかを見落として「前回の話を忘れたまま連絡する」ことも起きます。

ふたつ目は属人化です。やりとりの経緯が担当者の記憶やメールの中にしかないと、その人が休んだり替わったりした瞬間に、過去のことが誰にも分からなくなります。引き継ぎのたびに止まり、後任は一から関係を作り直すことになります。

みっつ目は次の一手の不明確さです。最新の状況が一覧で見えないので、「この顧客に次は何をすべきか」を決められません。結局、覚えている案件にだけ手が回り、忘れている案件は放置される——という偏りが生まれます。

CRMが目指すのは、この3つを一気に減らすことです。顧客情報を顧客単位で1か所に集めれば、探し回らずに状況がわかり、誰が見ても経緯がわかり、次にすべきことが見えてきます。

CRMは「何をどこに・誰でも見られる形で記録するか」という考え方

CRMは日本語で「顧客関係管理」と訳されます。意味は、自社と顧客との関係性を、顧客情報として一元的に管理し、それを活用することです。ここで大事なのは「管理して終わり」ではない点です。集めた情報を分析し、営業やマーケの活動に活かして初めて、CRMという考え方が働きます。名簿を作ることがゴールではなく、その記録を次の判断に使うことがゴールなのです。

一元化する中身も決まっています。顧客の基本情報(所属組織名・部署名・役職・氏名・電話番号など)に加えて、問い合わせや対応の履歴、販売の履歴や更新の予定といった営業・サポートの情報を、顧客ごとに一か所へまとめます。バラバラだった情報を「顧客という単位」で束ね直す、と考えるとわかりやすいでしょう。

一か所に集めることの効果は、3つの困りごとにそのまま効きます。一つのシステムに自社の顧客情報を集約すると、部署をまたいだ情報共有が効率化し、対応の漏れやミスを防げます(散在の解消)。経験やノウハウで属人化していた営業活動は、記録として共有されることで標準化でき、見えなかった状況も見える化できます(属人化の解消)。

「まずツールありき」が最初のつまずき

ここでよくあるつまずきが、「CRM=高機能なツールを導入すること」と考えて、ツール選びから入ってしまうことです。すると、肝心の「何を記録するのか」が決まらないまま手が止まります。逆に、Excelで十分まわる規模なのに大げさに構えて、結局なにも始められない、というつまずきもあります。

順番が逆なのです。先に決めるべきは「何を・どこに・誰でも見られる形で記録するか」という考え方であって、ツールはその考え方を載せる器にすぎません。器をどれにするかは後で選べます。まずは自分の手元のExcel1枚でも、考え方さえ正しければCRMの第一歩になります。

この章の確認(演習)

自分の担当顧客のうち1社を選び、いまその会社の情報が「どこに・どんな形で」存在するかを書き出してください(例:会社名はExcel、最後のやりとりはメール、決裁者の役職は名刺、温度感は記憶)。そのうえで、自分のケースでは「散在・属人化・次の一手の不明確さ」の3つの困りごとのうち、どれが一番きついかを一つ選び、その理由を一文で書いてください。

「何を記録するか」を決める——管理項目の設計

この章のゴール

自分の顧客に合わせて、記録すべき管理項目(基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクション)を備えた顧客リストを作成できるようになります。

一元化の第一歩は「項目を決めること」

情報を一か所に集めようとすると、最初にぶつかるのが「で、何を書けばいいの?」という問いです。一元化の第一歩は、集める先のツールを選ぶことではなく、記録する項目(列)を決めることです。ここが決まれば、Excelでもいいので今日から記録を始められます。

第1章で書き出した「散らばった1社の情報」を思い出してください。あれを1枚の表にまとめるとき、どんな列が必要かを考える——それがこの章の作業です。

最低限おさえる4種類の管理項目

業種や規模が違っても、最低限おさえたい管理項目は4種類です。

ひとつ目は基本情報です。担当者の氏名・役職、企業の所在地など、比較的"変わりにくい"情報がここに入ります。BtoBであれば、決裁ルートや上長の情報も書けると、後で提案を進めるときに役立ちます。

ふたつ目はやりとり履歴です。いつ・誰が・何を話したかを記録します。現在進行中の商談だけでなく、過去の商談や問い合わせがあった時期も残しておくと、「次にいつ動くか」を読み取る手がかりになります。

みっつ目はステータス(進行段階)です。この顧客がいま「どの段階にいるか」を示します。段階の中身は自社の営業の流れに合わせて決めます(例:問い合わせ → 商談中 → 既存、あるいは アポ取得 → 初回提案 → 見積提示 → 受注/失注 など)。

よっつ目は次のアクションです。この顧客に対して、いつ・誰が・何をするかを書きます。フォローを管理するための欄だと考えてください。

「履歴」と「次のアクション」が抜けると名簿止まりになる理由

ここで強調したいのは、4種類のうち「やりとり履歴」と「次のアクション」が抜けると、リストは"名簿"止まりになるということです。

基本情報とステータスだけのリストは、いわば「会社名と段階が並んだ名簿」です。誰がどの段階にいるかは分かりますが、「前回何を話して、次に何をするのか」が書いていないので、判断にも引き継ぎにも使えません。履歴があるから振り返りと引き継ぎができ、次のアクションがあるからフォローが管理できる。この2つがそろって初めて、名簿が「判断に使える記録」になります。

列を増やしすぎると誰も入力しなくなる

設計でいちばん多い失敗が、「あれもこれも記録したい」と列を増やしすぎることです。項目が多いと1社あたりの入力に時間がかかり、忙しいときほど後回しになり、やがて誰も入力しなくなります。記録は、入れる手間と取り出しやすさのバランスが命です。項目は欲張らずに絞ること——目安として、まずは入力項目を10個程度までに抑える(例)くらいの軽さから始めるのが現実的です。

もうひとつの失敗は、何でも自由記述で書いてしまうことです。書く人によって言葉がバラバラだと、後から探せず、集計もできません。入力の形式は統一し、よく使う項目(ステータスなど)はプルダウンのような「選択式」にすると、入力の手間が減り、集計もしやすくなります。

顧客リストを設計する手順

ここまでを、実際に手を動かす手順に落とすと次のようになります。

  1. 誰が・いつ見るリストかを決める(用途を確認する。自分用か、チームで共有するか)
  2. 4種類の項目を列として並べる(基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクション)
  3. 各列に「何を書くか」の記入ルールを一文で添える(例:ステータスは決めた選択肢から選ぶ/履歴は「日付+話した内容」を一行で)
  4. まず1社分を実際に埋めてみる(埋めてみると、足りない列・要らない列が見えてくる)

業種や案件規模によって、列は足し引きしてかまいません。大切なのは「最初から完璧」を目指さず、1社埋めてみて調整することです。

なお、顧客を「集客 → 育成 → 販売」のどの段階で捉えるかという施策側の全体像は、本講座の範囲外です。その地図づくりはデジタルマーケティング入門(kouza-040)やマーケティングの基礎(kouza-029)で扱います。ここでは、その施策の土台になる「記録する項目(器)」の設計に絞ります。

この章の確認(演習)

担当顧客向けに、4種類の管理項目(基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクション)を持つ顧客リストの列構成を設計してください。各列には記入ルールを一文ずつ添え、ステータスは選択肢を3〜5個決めておきます。そのうえで、実際に1社分を埋めてみて、足りない列・要らない列がないかを確認してください。

記録した情報から「次の一手」を読み取る

この章のゴール

記録した顧客情報をもとに、その顧客への次の打ち手(いつ・誰が・何をするか)を判断できるようになります。

CRMの価値は「記録した後」に出る

ここまでで「器」ができました。でも、記録はゴールではありません。CRMの価値は、記録した後に、その記録を読んで次の行動を決めるところで出ます。逆にいえば、どれだけ丁寧に記録しても、見返して判断に使わなければ、ただのデータの倉庫です。

この章では、第2章で埋めた1社の記録を「読む」練習をします。

ステータス×履歴×経過時間で次の一手が見える

次の一手は、勘で決めるものではありません。ステータス(いまどの段階か)×履歴(前回いつ何をしたか)×経過時間(最後の接触からどれくらい空いたか)という3つを見れば、記録から決められます。

具体的に、第2章で埋めた1社の記録を読んでみましょう。

  • ステータスは何か(例:商談中)
  • 直近の履歴は何で、最後の接触はいつか(例:2週間前に提案書を送付)
  • そのまま放置されていないか

履歴は、過去の商談や問い合わせの時期まで残しておくと、アプローチに適した時期を読み取る手がかりになります。たとえば「商談中なのに、最終接触から2週間あいている(例)」と分かれば、次の一手は「今週中に提案の進捗を確認する連絡を入れる」と決まります。問い合わせが入った直後なら「すぐに初回対応をする」が一手になります。日数はあくまで作例なので、自社の温度感に合わせて読み替えてください。

ステータスを見える化しておくと、案件ごとの進捗をその場で把握でき、止まっている案件(ボトルネック)を見つけられます。「今月やるべきアクション」が一覧で見えるので、やることを見失わずに済みます。

判断を「記憶」から「記録」に移す——担当が替わっても同じ判断ができる

この「読んで決める」を記憶ではなく記録の上でやることに、大きな意味があります。判断の材料が記録に書いてあれば、担当が休んでも替わっても、後任が同じ記録を読んで同じ判断にたどり着けます。過去の取引履歴をチームで共有しておけば、顧客への理解が深まり、誰が対応しても筋の通った対応ができます。属人化の逆——「記録で判断する運用」が、ここで効いてきます。

記録はするが見返さない「入力目的化」というつまずき

つまずきもはっきりしています。ひとつは、記録はするのに見返さない「入力の目的化」です。入れること自体が仕事になってしまい、判断に使われない。これでは倉庫と同じです。もうひとつは、全顧客に同じ対応をしてしまい、ステータスで優先順位を付けられないこと。商談中で接触が空いている顧客と、まだ問い合わせ段階の顧客では、打つべき手も急ぎ具合も違います。ステータスと履歴を見て、手をかける先を決めるのが活用です。

決めた次の一手は、必ずリストの「次のアクション」欄に書き戻してください。読んで終わりにせず記録に戻すことで、次に見たときも同じ判断の土台が残ります。

なお、判断した一手のうち「契約後の顧客に継続して使い続けてもらうための働きかけ」を本格的に設計したい場合は、カスタマーサクセス入門(kouza-039)で扱います。本章は「記録を読んで次の一手を決める」までに絞ります。

この章の確認(演習)

自分のリストから1社を選び、ステータスと履歴を根拠に「次の一手(いつ・誰が・何をするか)」を一文で書いてください。あわせて、その判断をリストのどこ(どのステータス・どの履歴・最終接触日)から読み取ったかを添え、決めた一手を「次のアクション」欄に書き戻してください。

チームで使い続ける——入力ルールと更新タイミングの設計

この章のゴール

顧客情報を個人ではなくチームで使い続けるための、入力・更新のルールを設計できるようになります。

「入れて終わり」だと属人化に逆戻りする理由

ここまでの3章で、器を作り、活用までできるようになりました。ただし、CRMは「入れて終わり」では続きません。最初に項目を設計してデータを移しただけで「導入完了」とし、その後の運用を回さないと、記録はだんだん古くなり、いつの間にか誰も見なくなります。CRMは導入がゴールではなく、定着して初めて価値が出ます。せっかく一元化しても、運用が止まれば、また記憶頼みの属人化に逆戻りです。

続く仕組みの3要素——記入ルール・更新タイミング・チームで一つの記録

続く仕組みの要は3つです。

ひとつ目は記入ルールを揃えることです。同じ言葉・同じ選択肢で書くからこそ、後で探せて集計できます。入力の形式を統一し、自由記述には入力例を添え、よく使う項目は選択式にして、書く人による"ブレ"を減らします。

ふたつ目は更新のタイミングを決めることです。記録は放置すると古くなります。やりとりがあったら直後に記録する習慣に加えて、変わりやすい情報の見直しルールを決めておきます(例:所在地や与信などの情報は半年ごとに見直す/担当者の異動・退職は分かった時点で必ず更新する)。

みっつ目はチームで一つの記録を見ることです。個人がそれぞれ別のExcelに戻ってしまうと、一元化の意味がなくなります。一つの記録をみんなで見て、みんなで書き継ぐ前提に整えます。

"完璧な記録"より"みんなが続けられる軽い記録"が勝つ

定着のいちばんの分かれ目は、担当者の「やる気」ではなく「仕組みの設計」です。よくある失敗が、「あれもこれも記録したい」と項目を増やしすぎること。1社の入力に時間がかかる設計だと、忙しい人ほど後回しにし、やがて入力しなくなります。だから、目指すのは"完璧な記録"ではなく"みんなが続けられる軽い記録"です。必須項目は最小限に絞り、入力のハードルを下げる。これが続けるコツです。

個人が自分用の別Excelを持ち始めると記録が二重化する

もうひとつの破綻パターンが、二重管理です。共有の記録があるのに、個人が「自分用」の別Excelを持ち始めると、「共有にも入力して、自分用にも入力して」という状態になり、入力の手間が倍になります。この状態は、必ずどこかで破綻します。別管理を作らせないためにも、共有の記録を"それさえ見れば足りる"軽さに保つことが大切です。

チームで使い続けるための手順

仕組み化の手順は次のとおりです。

  1. 必須項目を最小限に絞る(入力負荷を下げ、後回しを防ぐ)
  2. ステータスなど"選んで入れる"項目を選択肢化する(書き方のブレと入力の手間を減らす)
  3. 「いつ更新するか」をルール化する(やりとり直後の記録+情報の見直しタイミング)
  4. 一人でなくチームで見る前提に整える(個人の別Excelに戻さない)

仕上げに、自分以外の人がそのリストを見て、同じように書き継げるかを点検してください。引き継ぎや振り返りに耐える記録になっていれば、それが「続く仕組み」です。

チームで顧客情報を活かして継続や成果につなげる活動全体はカスタマーサクセス入門(kouza-039)、その手前の営業プロセスの流れは営業の基礎(kouza-034)で扱います。本章は、それらを支える「入力・更新ルールの設計」に絞ります。

この章の確認(演習)

自分のリストに「必須項目・記入ルール・更新タイミング」を1セット書き加えてください。必須項目は最小限に絞り、ステータスなどは選択肢を決め、更新のタイミングを一文で明記します。そのうえで、隣の人がこのリストを引き継いでも同じように使えるかを自己チェックし、迷いそうな箇所があれば記入例を1つ添えてください。

まとめ

CRMとは、散らばった顧客情報を「誰でも見られる一つの記録」に集め、ステータスと履歴をもとに次の一手を判断し続ける考え方でした。高機能なツールを買うことが本体ではなく、記憶に頼る仕事を、記録で判断する仕事に変えることが本体です。

身につけ方は4ステップでした。集める(一元化する)→ 項目を決める(基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクション)→ 判断する(ステータス×履歴×経過時間で次の一手を決める)→ 続ける(チームで使い続ける記入・更新ルール)。この順で積み上げれば、器を作り、活用し、チームで回すところまでつながります。

明日の一歩として、担当顧客の1社を選び、「基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクション」の4項目で1枚にまとめ、その記録を根拠に次の一手を一文で書いてみてください。1社できれば、同じ型で他の顧客にも広げられます。

ここで集めた顧客情報を、「継続して使い続けてもらう活動」に活かす次のステップは、カスタマーサクセス入門(kouza-039)へ進んでください。

この4種類の管理項目(基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクション)をそのまま使える「CRM顧客リスト設計テンプレート」をご用意しています。今日から1社分を埋めて試せる形式です。メルマガ登録で受け取りの案内をお届けします。

よくある質問

CRMとExcelの顧客リストは何が違うの?

違いは「何を記録し、どう次の判断に使うか」という考え方の有無です。やりとり履歴と次のアクションを記録し、誰でも見られる形で共有して判断に使えば、Excel1枚でもCRMの第一歩になります。

管理項目は何項目くらい用意すれば十分?

まずは基本情報・やりとり履歴・ステータス・次のアクションの4種類が出発点です。項目を増やしすぎると入力が後回しになり運用が止まるため、必要最小限に絞るのが続けるコツです。

ツールはどれを選べばいい?

本講座は特定ツールの比較や選定は扱いません。先に決めるべきは「何を記録し、どう使うか」の考え方で、ツールはその器にすぎないからです。考え方が固まれば、手元のExcelからでも始められます。

小規模チームでもCRMは必要?

規模に関わらず、担当が休む・替わると過去のやりとりが分からなくなるなら有効です。情報を一か所に集めて共有すれば、属人化を防ぎ、引き継ぎで止まることを減らせます。

記録が増えてきたらどうやって見直す?

更新のタイミングをルール化するのが基本です。やりとり直後に記録し、所在地や担当者などの変わりやすい情報は定期的に見直す習慣を決めれば、記録が古くならず判断に使い続けられます。

監修
マナビズ編集部

マナビズ(Manabiz)編集部。AIを活用した原稿制作に加え、人間によるレビューで品質を担保しています。 編集ポリシー

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