ビジネス数字の読み方入門 | マナビズ

ビジネス数字の読み方入門

ビジネス数字の読み方入門

会議で「で、この数字から何が言える?」と振られて、資料の数字をそのまま読み上げるだけで黙ってしまった——そんな経験はありませんか。

同じ「前年比120%」の資料を見ても、「前年から20%伸びていて、伸びの主役はA商品です」と一言で言える人と、「えっと、今年は1,200万円で…」と数字を並べるだけの人がいます。違いは頭の良さではありません。ビジネスの数字を「比べて・割って」読み、最後に一言で言えるかどうかだけです。

「数字を見ても、結局それが良いのか悪いのか分からない」「前年比120%と20%増って、同じこと?違うこと?」「資料の%が、何に対する割合なのか分からない」「数字は読めるけど、で?と言われると答えられない」——もしこんな心当たりがあっても大丈夫です。数字は1つだけ眺めても、多いとも少ないとも言えません。意味が出るのは、何かと比べたとき(前年比・伸び率)か、全体に占める割合を見たとき(構成比)です。そして数字を読むゴールは、計算して終わりではなく「結局、何が言えるか」の一言まで出すことです。

この講座を読み終えたあなたは、次の3つができます。

  1. 前年比(今年÷前年×100)・伸び率((今年−前年)÷前年×100)・構成比(部分÷全体×100)の違いを、それぞれ何を測る数字かで説明できる
  2. 実際の売上データで、前年比・伸び率・構成比をそれぞれ計算できる
  3. 計算した数字をもとに、その数字が示す状況を「結論+根拠の数字」で一言に要約できる

この講座は最後まで、「自部署の売上データ:今年1,200万円・前年1,000万円。今年の内訳はA商品720万円・B商品360万円・C商品120万円(合計1,200万円)」という、たった1つの売上データだけで説明します。同じ数字を、まず「読む意味」を押さえ→前年と比べ(前年比・伸び率)→内訳を割り(構成比)→結論+根拠の数字で一言にする、と順に組み上げていきます。なお、最後の「一言にする」型は kouza-012(PREP法)の結論ファーストと地続きです。

この講座のポイント

  • 数字は「計算して終わり」でなく「一言で何が言えるか」まで出すものだと説明でき、前年比・伸び率・構成比の3つが本講座の道具だという地図を持てる
  • 前年比=今年÷前年×100、伸び率=(今年−前年)÷前年×100 を計算でき、両者の違い(前年比120%と20%増は同じ状態の別表現であること)を説明できる
  • 構成比=部分÷全体×100 を計算し、内訳の合計が100%になることを確かめて、何が全体を占めているかを言える
  • 第2・3章で計算した前年比・伸び率・構成比をもとに、その数字が示す状況を「結論+根拠の数字」で一言に要約できる

ビジネス数字を読む意味=「一言で何が言えるか」まで出す

まずは、なぜ数字は1つだけ見ても読めないのか、そして読むとはどういうことかという見取り図を持ちます。

この章のゴール

この章を読み終えると、数字は「計算して終わり」でなく「一言で何が言えるか」まで出すものだと説明でき、前年比・伸び率・構成比の3つが本講座の道具だという地図を持てるようになります。

数字は1つ眺めても、良し悪しは言えない

「今年の売上は1,200万円でした」。この1,200万円は、多いのでしょうか、少ないのでしょうか。実は、これだけでは何とも言えません。1,200万円が大きいのか小さいのかは、それ単体では決まらないからです。

数字に意味が出るのは、何かと並べたときです。「前年は1,000万円だった」と分かれば、今年は前年より増えていると言えます(これを数字にするのが前年比・伸び率です)。「内訳はA商品が720万円で大きい」と分かれば、何がこの売上を作っているかが言えます(これを数字にするのが構成比です)。つまり、数字は1つだけ眺めず、何かと比べる(前年比・伸び率)か、全体のうちの割合を見る(構成比)ことで、初めて読めるようになります。これがこの講座を通しての背骨です。

数字を読む目的は「結局、何が言えるか」の一言にすること

もう一つ大切なことがあります。数字を読むゴールは、計算した結果を「結局、何が言えるか」の一言にすることです。

会議で数字を並べて報告したら「で?」「結論は?」と聞き返された——これは、計算で止まってしまい、一言まで出していないサインです。「今年1,200万、前年1,000万、A商品が720万で…」と数字を読み上げるだけでは、聞き手は「それで何が言いたいの?」と判断に困ります。最初に「売上は前年から伸びました」という結論があり、そこに数字が根拠として添えられて初めて、相手は一度で「なるほど」と受け取れます。読み方の仕上げは、この結論+根拠の数字で一言にすることです。この「結論を先に置く」型は kouza-012(PREP法)の結論ファーストと同じで、本講座ではその根拠に「自分で計算した数字」を据えます。

本講座の道具=比べる(前年比・伸び率)→割合を見る(構成比)→一言にする

この講座で使う道具は3つです。区別がつくよう、何を測る道具かをはっきりさせておきましょう。

  • 前年比・伸び率……前年と「比べる」道具。時間で比べて、前年からどう変わったかを見ます(第2章)。
  • 構成比……今の内訳の「割合を見る」道具。全体のうち、どれが大きいかを見ます(第3章)。
  • 結論+根拠の数字で一言にする……計算した数字を、言いたい一言にまとめる仕上げです(第4章)。

「%の話」と一括りにすると、前年比も伸び率も構成比も全部同じに見えてしまいます。でも、前年比・伸び率は「時間で比べる」、構成比は「全体に対して割る」と、測っているものが違います。ここを区別できると、資料の数字に振り回されなくなります。

ここで共通例を置きましょう。自部署の売上データ:今年1,200万円・前年1,000万円。今年の内訳はA商品720万円・B商品360万円・C商品120万円(合計1,200万円)。この先、全章でこの数字に立ち戻ります。今は計算には踏み込まず、見え方の違いだけ確かめます。会議で「今年は1,200万円です」とだけ言う人と、「前年比120%、20%の伸びです。伸びの主役はA商品で、売上の60%を占めます」と言える人。後者は、同じ1,200万円を前年と比べ、内訳を割り、一言にしただけです。この先の章で、その計算を一つずつ自分の手でできるようにしていきます。

つまずきやすいのは、①数字を1つだけ眺めて良し悪しを判断しようとすること(比べる相手か全体がないと意味は出ません)、②計算で止まって一言にしないこと(「で?」と聞かれます)、③前年比・伸び率・構成比を「なんとなく%の話」とひとまとめにして区別しないことです。1つの数字には必ず「比べる相手」か「全体(母数)」を添える、計算の先に一言を置く、3つの道具を区別する——この3点を、次章から共通例で身につけていきましょう。

この章の確認(演習):共通例の「今年の売上1,200万円」について、これ単体では良し悪しが言えない理由を1行で書いてみてください(例:比べる相手も、全体のうちの割合も分からないから)。次に、「何と比べれば/何の割合を見れば」意味が出るかを1つずつ挙げてみましょう(例:比べる相手=前年1,000万円、全体=売上1,200万円のうちの内訳)。自分の手で「比べる相手」と「全体」を言葉にできたらゴール達成です。

ここまでで「数字は比べて・割って読み、一言にする」という地図ができました。読み方の手応えをもっと確かなものにするために、ぜひ無料会員登録をして、続く章で実際に手を動かしながら読み進めてください。

前年比と伸び率=「何と比べるか」を計算する(違いに注意)

第1章の「比べる」道具を、いよいよ計算します。ここで一番大事なのは、前年比と伸び率を取り違えないことです。

この章のゴール

この章を読み終えると、前年比=今年÷前年×100伸び率=(今年−前年)÷前年×100計算でき、両者の違い(前年比120%と20%増は同じ状態の別表現であること)を説明できるようになります。

前年比=今年÷前年×100(前年の何倍か)

前年比は、今年が前年の何倍かを%で表した数字です。式は前年比=今年÷前年×100。割るときの分母(割る側)は必ず前年です。

共通例で計算しましょう。今年1,200万円・前年1,000万円なので、

前年比=今年÷前年×100=1,200÷1,000×100=120%

です。1,200÷1,000=1.2なので、今年は前年の1.2倍ということです。これに100をかけて、120%と%で表します。

ここで先回りして潰しておきたい落とし穴があります。「前年比120%」を見て、「20%しか…」と読んでしまうことです。120%は前年の1.2倍であって、20%ではありません。120%という数字は「前年を100%として、その1.2倍」を意味します。もし今年の売上が前年を下回って、たとえば前年比80%になったら、それは前年の0.8倍=「前年割れ」という意味です。前年比は100%を基準線として、それより上か下かで読みます。

伸び率=(今年−前年)÷前年×100(何%増えたか)

伸び率は、前年から何%増えたかを%で表した数字です。式は伸び率=(今年−前年)÷前年×100。前年からの増えた分(今年−前年)を前年で割ります。ここでも分母は必ず前年です。なお伸び率は「成長率」「増減率」とも呼ばれますが、計算式は同じなので、本講座では「伸び率」で通します。

共通例で計算します。今年1,200万円・前年1,000万円なので、

伸び率=(今年−前年)÷前年×100=(1,200−1,000)÷1,000×100=200÷1,000×100=20%

です。前年より20%多い、つまり「20%増」ということです。0%なら前年と同じ、マイナスなら減ったことを表します。

ここでの落とし穴は、割る順番を逆にすることです。前年で割るべきところを今年で割ってしまうと、数字がずれます。「前年と比べて何%増えたか」なので、基準になる前年が分母、と覚えておきましょう。

前年比と伸び率は同じ状態の別表現=前年比−100=伸び率

ここがこの章の山場です。前年比120%と伸び率20%増。この2つは混同されやすいのですが、実は同じ状態を別の言い方で表しているだけです。

確かめてみましょう。前年比は120%、伸び率は20%でした。この2つには、前年比−100=伸び率という関係があります。

前年比−100=120−100=20=伸び率

ぴったり一致します。「前年比120%」は「前年の1.2倍」、「20%増」は「前年より20%多い」。指している事実はまったく同じで、前年1,000万円が今年1,200万円になった、というその一つの状態を、120%という言い方と20%増という言い方で表しているだけなのです。だから、資料に「前年比120%」と「20%増」が両方出てきても、別々のことだと慌てる必要はありません。

逆に、絶対にやってはいけないのが「前年比120%増加」と言ってしまうことです。これは「前年比120%」(1.2倍)と「20%増加」を混ぜてしまった表現で、誤りです。「前年比120%」か「20%増」か、どちらか一方で言いましょう。

言い方数字意味
前年比120%前年の1.2倍(100%が基準)
伸び率20%増前年より20%多い(0%が基準)

同じ「前年1,000万→今年1,200万」を、上の2行はどちらも正しく表しています。前年比から100を引けば伸び率になる、と覚えておけば、2つの数字の間で迷いません。

この章の確認(演習):共通例で前年比と伸び率をそれぞれ計算し、「前年比−100=伸び率」で一致するか確かめてみてください(前年比=1,200÷1,000×100=120%、伸び率=(1,200−1,000)÷1,000×100=20%、検算:120−100=20で一致)。次に、仮に今年が前年1,000万円から900万円に減ったら、前年比・伸び率はどうなるかを1つ計算してみましょう(前年比=900÷1,000×100=90%、伸び率=(900−1,000)÷1,000×100=−100÷1,000×100=−10%=10%減。検算:90−100=−10で、減るときも「前年比−100=伸び率」が成り立ちます)。

構成比=部分÷全体×100(内訳の割合を見る)

第2章は「前年と比べる」道具でした。この章は「今の内訳を割る」道具、構成比です。

この章のゴール

この章を読み終えると、構成比=部分÷全体×100計算し、内訳の合計が100%になることを確かめて、何が全体を占めているかを言えるようになります。

構成比=部分÷全体×100(今の内訳の割合を見る)

構成比は、全体のうち、ある部分が占める割合を%で表した数字です。式は構成比=部分÷全体×100。前章の前年比・伸び率が「前年と今年を時間で比べる」道具だったのに対して、構成比は「今の内訳を見る」道具です。

売上の合計1,200万円だけを見ても、その1,200万円を何が作っているかは分かりません。内訳を構成比にすると、「Aが大半」「Cはわずか」と、どこに力が入っているかが見えてきます。

分母は必ず全体(合計)。母数の取り違えに注意

構成比でいちばん気をつけたいのが、分母は必ず全体(合計)ということです。割る側に来るのは、いつでも全体(合計)です。部分を、別の部分で割ってはいけません。

たとえば共通例で、A商品720万円の構成比を出すとき、うっかりB商品360万円で割って720÷360=2、などとしてはいけません。これはAがBの何倍かを出しているだけで、構成比ではありません。構成比は「全体のうちどれくらいか」なので、分母は必ず全体の合計1,200万円です。%を読むときは、いつも「これは何に対する割合か(母数は何か)」を先に確認する癖をつけましょう。

全部足すと100%=検算できる

構成比には便利な性質があります。各部分の構成比を全部足すと、100%になるのです。全体を100%として、それを分け合っているからです。だから、計算した構成比を全部足してみて、100%になるかどうかで検算できます。

共通例の内訳で計算してみましょう。今年の売上1,200万円の内訳は、A商品720万円・B商品360万円・C商品120万円です。

  • A=720÷1,200×100=60%
  • B=360÷1,200×100=30%
  • C=120÷1,200×100=10%

足してみます。60+30+10=100%。きれいに100%になり、検算が合いました。

商品売上構成比
A商品720万円60%
B商品360万円30%
C商品120万円10%
合計1,200万円100%

これで「売上の60%はA商品」と、内訳が一言で言えるようになりました。なお今回は割り切れてちょうど100%になりましたが、割り切れない数を四捨五入すると、合計が100%ちょうどにならないこと(99%や101%になること)もあります。そのときは丸めの誤差なので、深く悩まなくて大丈夫です。

この章の確認(演習):共通例でA・B・Cの構成比を計算し、合計が100%になるか確かめてみてください(A=720÷1,200×100=60%、B=360÷1,200×100=30%、C=120÷1,200×100=10%、合計60+30+10=100%)。次に、自分の身近な内訳(たとえば自分の1日の作業時間の内訳など)を1つ選び、構成比を計算して合計100%を確認してみましょう。全体(母数)を自分で決め、部分÷全体×100 を手で出せたらゴール達成です。

数字を比べる・割る計算が手についてきたら、あとは仕上げの「一言にする」だけです。続く第4章を読む前に、まだの方は無料会員登録をして、計算した数字を結論に変える最後のステップへ進みましょう。

数字を一言で要約する=結論+根拠の数字

第2章・第3章で前年比・伸び率・構成比を計算できました。最後は、その数字を「結局、何が言えるか」の一言にする仕上げです。

この章のゴール

この章を読み終えると、第2・3章で計算した前年比・伸び率・構成比をもとに、その数字が示す状況を「結論+根拠の数字」で一言に要約できるようになります。

数字の読み方の仕上げ=「結局、何が言えるか」の一言にする

数字を計算したら、最後に必ず「結局、何が言えるか」の一言にする。これが読み方の仕上げです。

型はシンプルで、結論+根拠の数字です。先に「言いたいこと(結論)」を置き、それを支える数字を根拠として添えます。これは kouza-012(PREP法)の結論ファースト——結論を先に、理由をあとに——と同じ並びです。本講座では、その「理由」のところに、自分で計算した前年比・伸び率・構成比を据えます。計算した数字は、結論を支える根拠になって初めて力を持ちます。

数字は全部並べず、言いたい結論に効く数字を選ぶ

ここで気をつけたいのが、数字を全部並べないことです。

会議で「今年1,200万円、前年1,000万円、A商品720万円、B商品360万円、C商品120万円です」と全部読み上げると、聞き手は「で、何が言いたいの?」と困ってしまいます。数字を羅列するだけでは、結論が伝わらないからです。かといって、数字をまったく出さずに「売上は順調です」とだけ言っても、なぜそう言えるのかが伝わりません。

大事なのは、言いたい結論に効く数字だけを選ぶことです。「前年から伸びた」と言いたいなら効くのは伸び率20%、「A商品が主役」と言いたいなら効くのは構成比60%です。結論に効かない数字まで盛り込むと、かえって言いたいことがぼやけます。

「結論+その数字」の順で一言にする

手順にすると、こうなります。

  1. 計算した数字(前年比・伸び率・構成比)を並べる
  2. いちばん言いたい結論を1つ決める
  3. その結論を支える数字だけを選ぶ
  4. 「結論+その数字」の順で一言にする(結論を先に)

共通例でやってみましょう。計算結果は、前年比120%・伸び率20%・構成比A60%/B30%/C10%でした。

悪い例は、数字を全部並べるパターンです。「今年1,200万、前年1,000万、A720万、B360万、C120万です」。これでは「で?」と聞き返されます。

良い例は、結論を先に置き、効く数字だけを添えるパターンです。「売上は前年から20%伸びました。伸びを支えたのはA商品で、売上の60%を占めます」。言いたい結論は「前年から伸びた・A商品が主役」、それに効く数字は伸び率20%と構成比60%。この2つだけに絞っています。会議で「で、何が言える?」と振られても、この一言で答えられます。

なお、ここで使っている「結論ファースト」「PREP」という伝え方の型そのものをもっと深く学びたい方は、kouza-012(PREP法)でじっくり扱います。本章は「自分で計算した数字を、結論の根拠に据える」ところに絞りました。

この章の確認(演習):共通例の計算結果(前年比120%・伸び率20%・構成比A60%/B30%/C10%)を使い、「結論+根拠の数字」で一言にまとめてみてください(例:「売上は前年から20%伸び、その伸びの主役は売上の60%を占めるA商品です」)。言いたい結論を1つ決め、それに効く数字だけを添えるのがコツです。次に、第2・3章で自分が計算した身近な数字を、同じように「結論+根拠の数字」で一言にしてみましょう。結論を先に置き、効く数字を1つか2つ添えられたらゴール達成です。

まとめ:数字は、比べて割って、一言で言う

おつかれさまでした。「自部署の売上データ:今年1,200万円・前年1,000万円、内訳A720万/B360万/C120万」という1つの売上データを、読む意味→前年比・伸び率→構成比→一言要約と順に組み上げてきました。歩いてきた道を1枚にまとめます。

  1. ビジネス数字は「一言で何が言えるか」まで出す……数字は1つだけ眺めても良し悪しは言えない。比べる相手か全体(母数)があって初めて読める。
  2. 前年比=今年÷前年×100(120%)/伸び率=(今年−前年)÷前年×100(20%)……前年と比べる道具。前年比120%と20%増は同じ状態の別表現で、前年比−100=伸び率(120−100=20)。「前年比120%増加」のように混ぜない。
  3. 構成比=部分÷全体×100(A60%・B30%・C10%、合計100%)……今の内訳を割る道具。分母は必ず全体、全部足すと100%で検算できる。
  4. 計算した数字を結論+根拠の数字で一言にする……「売上は前年から20%伸び、その60%をA商品が支えた」。効く数字だけに絞って、結論を先に置く。

この4つは、すべて1つの問いに戻ります。「数字を1つで眺めず、比べて・割って読み、結論+根拠の数字で一言にできているか」。これができれば、会議で「で、何が言える?」と振られても、数字+結論で一度で答えられます。いちばん覚えて帰ってほしいのは、このひと言——数字は、比べて割って、一言で言う

明日の最初の一歩:明日、手元の資料の数字を1つ選び、「何と比べるか・何の割合か」を決めて、前年比/伸び率か構成比のどれか1つを計算し、「結論+その数字」で一言にしてみてください。難しい統計知識は要りません。今年と前年の値、または全体と部分の値さえ分かれば、割り算と引き算で出せます。

関連講座へ:ビジネス数字の読み方がつかめたら、次は数字でビジネスを見る力を一歩深めましょう。平均・ばらつきなど数字のもう一歩深い読み方は kouza-101(統計の基礎)、利益・粗利の数字は kouza-022(粗利)/kouza-020(会計の基礎)、一言で伝える型そのものは kouza-012(PREP法) で続けて学べます。

よくある質問

前年比と伸び率は何が違いますか

前年比は今年が前年の何倍かを%で表した数字(前年比=今年÷前年×100)で、伸び率は前年から何%増えたかを表した数字(伸び率=(今年−前年)÷前年×100)です。同じ状態の別表現であり、前年比から100を引くと伸び率になります。

構成比を計算するとき、分母は何を使えばよいですか

分母は必ず全体の合計です。部分を別の部分で割ると「AはBの何倍か」になってしまい、構成比ではなくなります。計算した構成比をすべて足して100%になるかで検算できます。

数字が得意でなくても理解できますか

この講座で使う計算は割り算と引き算だけです。高度な統計知識は必要なく、今年と前年の値、または全体と部分の値さえあれば前年比・伸び率・構成比を自分で出せます。

計算した数字は会議でどう使えばよいですか

計算結果を並べるのではなく、言いたい結論を先に置き、それを支える数字を1つか2つ選んで「結論+根拠の数字」の順で一言にまとめます。結論に効かない数字まで盛り込むと言いたいことがぼやけます。

監修
マナビズ編集部

マナビズ(Manabiz)編集部。AIを活用した原稿制作に加え、人間によるレビューで品質を担保しています。 編集ポリシー

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