AI動画生成入門|指示文や元画像から短尺の動く映像を1本作る | マナビズ

AI動画生成入門|指示文や元画像から短尺の動く映像を1本作る

AI動画生成入門|指示文や元画像から短尺の動く映像を1本作る

「動画があれば、もっと伝わるのに」——そう思いながら、結局は静止画1枚で済ませていませんか。AI 動画生成を使えば、撮影機材も編集ソフトもないまま、指示文(や元になる画像)を渡すだけで、数十秒の「動く映像」を1本作れる時代になりました。商品紹介もイベント告知も、まずは形にしてみる。本講座は、その最初の1本を、あなた自身の手で作り切るための入門です。

最初に、本講座が扱う範囲をはっきりさせます。本講座は「テキストや元画像から、SNS・告知・紹介に使う短尺の“動く映像クリップ”を1本作る」ことに一点集中します。動かす元になる静止画(写真・イラスト・資料素材)そのものをAIで作り込むコツは画像生成AI入門が正本です。できあがった動画にナレーションや読み上げ音声を足す進め方はAI音声合成入門へ、テンプレートに沿ってスライド資料を自動生成するのはGamma活用入門Canva AI活用入門へ、それぞれ送客します。これらの深掘りには本講座では踏み込みません。

この講座を終えると、次の3つができるようになります。AIで短尺動画ができる基本の流れ(指示文や元画像を入れる→生成→確認して作り直す)を説明できること。用途に合うツールの種類と選び方を見分けられること。そして、テーマを1つ決め、指示文(と元画像)から数十秒の短尺動画を1本作れることです。

全章を通して追うのは、ひとつの場面です。「自社の新商品を、15秒の縦型クリップで紹介したい」。この1本を、最初から作り切るところまで、一緒にたどっていきましょう。

この講座のポイント

  • AIで短尺動画ができる基本の流れを説明でき、何ができて何ができないかを、自分の言葉で説明できる。
  • 用途に合うAI動画ツールの種類と選び方を、自分で見分けられる。
  • テーマを決め、指示文(と元画像)からAIで数十秒の短尺動画を1本作れる。

AI 動画生成とは何か——できることと基本の流れ

この章のゴール

AIで短尺動画ができる基本の流れを説明でき、何ができて何ができないかを、自分の言葉で説明できる。

AI 動画生成は「指示文や元画像から、動く映像を作る」仕組み

まず、AI 動画生成が何をしてくれる道具かを押さえます。これは、自然言語で書いた指示文(プロンプト)や、手元の画像をAIに渡すと、動きのある映像を作り出す技術です(出典:OpenAI「Video generation with Sora」)。入力のしかたは大きく分かれていて、文章だけから映像を作るタイプ(テキストから動画)と、用意した静止画を動かすタイプ(画像から動画)があります(出典:Runway「Gen-3 Alpha」)。さらに、見せたい商品やキャラクターの見た目を保つために、参照用の画像を添える使い方もあります(出典:Google Cloud「Guide video generation using asset and style images」)。

ここで誤解しやすいのが、「AIがゼロから何でも作ってくれる」という思い込みです。本講座が扱うのは、長編映画やプロ編集ではなく、SNS・告知・紹介に使う数十秒の短尺クリップです。共通例でいえば、「新商品を15秒で紹介する縦型クリップ」がちょうどその大きさです。文章だけで作る入口と、手持ちの商品画像を動かす入口、どちらからでも始められます。なお、動かす元の画像そのものをきれいに作り込む話は、本講座では立ち入らず画像生成AI入門に譲ります。

何ができて、何ができないかを切り分ける

得意なことだけでなく、できないことも先に知っておくと安全です。多くのツールでは、実在の人物(公人を含む)の顔や、著作権で保護されたキャラクター・音楽を生成しようとすると、ブロックされます。人の顔が写った画像を入力として渡すと、はじかれることもあります(出典:OpenAI「Video generation with Sora」)。つまり、有名人やキャラクターを勝手に動かす用途には向きません。作れるのは、あくまで「あなたが指示した、権利的に問題のない映像」です。この線引きを知っておくと、本番で使えない動画を作ってしまう失敗を避けられます。

基本の流れは「決める→入れる→生成→確認して作り直す」

作り方そのものは、どのツールでも共通の4ステップです。第一に、テーマと用途を決める。第二に、指示文(や元画像)を入れる。第三に、生成する。第四に、出来上がりを確認して作り直す。ここで一番大事なのは、生成ボタンを押す前のひと手間です。「誰に・どこで見せる・何秒の動画か」を一言で決めてから始めること。共通例なら、「お客様に・SNSで・15秒で・縦型で見せる商品紹介」と決めてから、はじめて指示文を書きます。これを飛ばして、いきなり長い動画や凝った編集を狙うと、手が止まります。短く、用途を決めて、1本作り切る——これが最初の一歩です。

この章の確認(演習)

あなたの業務で「短い動画があると伝わる場面」を1つ挙げてください。そして、その動画の用途・尺(何秒くらいか)・見せる相手を、1行で書き出してみましょう。たとえば「新サービスの紹介を・SNS向けに・15秒・見込み客に」のように、4つを一文に収めるのがコツです。

用途からツールを選ぶ——種類と向き不向き

この章のゴール

用途に合うAI動画ツールの種類と選び方を、自分で見分けられる。

AI動画ツールは「入力と用途」で種類が分かれる

AI動画ツールは、万能の1つがあるわけではありません。何を入力するかで、向いた種類が分かれます。大きく3つです。(a) 文章から映像を作るタイプ(出典:Runway「Gen-3 Alpha」)。(b) 静止画を動かすタイプ。これは画像から動画を作る方式で、後で詳しく扱います(出典:Runway「Creating with Video to Video」)。(c) テンプレートや素材に沿って告知動画を組むタイプです。共通例の「新商品15秒・縦型」を作るとき、手元に商品画像があるなら(b)が近く、文章しかないなら(a)が近い、というように、同じ15秒クリップでも入口で選ぶ種類が変わります。なお、(c)のようにテンプレで作る場合でも、スライド資料そのものの自動生成はGamma活用入門の領域なので、本講座では動く映像を作る側に絞ります。

選ぶ軸は「材料・出力の形・手間」の3つ

種類を選ぶときは、3つの軸で見ます。ひとつめは「手元の材料」——文章だけか、使える画像があるか。ふたつめは「出力の形」——縦型か横型か、何秒か。多くのツールは、横型(16:9)と縦型(9:16)の両方を選べるので、SNS向けの縦型クリップも作れます(出典:Google Cloud「Guide video generation using asset and style images」/Runway「Creating with Video to Video」)。みっつめは「求める仕上がりと手間」です。共通例なら、「商品画像あり・縦型9:16・15秒・手早く1本」と整理すれば、自然と(b)の画像を動かすタイプが候補に挙がります。

機能の多さで選ばず、権利の条件を先に確かめる

つまずきやすいのが、機能の多さだけでツールを選んで、使いこなせなくなることです。最初は、無料で試せる範囲があるツールで1本作ってみるのがおすすめです。高度な機能や高品質なモデルは、有料や上位プランで提供されることが多いからです(出典:Runway「Creating with Video to Video」/OpenAI「Video generation with Sora」)。もうひとつ、本番に使う前に必ず確かめてほしいのが、商用利用や権利の条件です。前章のとおり、実在の人物や著作物はブロックされますし(出典:OpenAI「Video generation with Sora」)、作った動画を業務で使ってよいかは、各ツールの利用規約やヘルプで確認します。具体的なプラン名・料金・無料枠は、ツールや時期で変わるため、本講座では断定しません。必ず、あなたが使うツールの最新の案内をその場で確かめてください。

この章の確認(演習)

第1章で決めたテーマについて、手元の材料(文章だけか・画像ありか)と、出力の形(縦か横か・何秒か)を整理してください。そのうえで、(a)テキストから作る/(b)画像を動かす/(c)テンプレで組む、のどの種類が向いているかを1つ選び、なぜそう選んだかを一言添えましょう。

短尺動画を1本作る——指示文と確認・作り直し

この章のゴール

テーマを決め、指示文(と元画像)からAIで数十秒の短尺動画を1本作れる。

良い短尺動画は一発では出ない——往復で仕上げる

ここからは、いよいよ1本作ります。最初に心構えをひとつ。良い短尺動画は、一発では出ません。実際、公式の手引きでも、プロンプトや構図を調整する段階では短いクリップで何度もテストし、必要な部分だけをピンポイントで直していくことがすすめられています。全部を作り直すより、小さく直すほうが仕上がりの一貫性を保てるからです(出典:OpenAI「Video generation with Sora」/Runway「Creating with Video to Video」)。つまり、「指示文→生成→確認→作り直し」の往復が前提です。最初の1本で妥協しないことが、近道になります。

指示文には「対象・雰囲気・尺・向き」を入れる

では、どんな指示文を書けばよいか。コツは、具体的に書くことです。公式の手引きでも、ショットの種類・被写体・動き・背景・ライティングといった要素を具体的に書くと、AIが不要な要素を勝手に作り出すのを防げて、狙いに近い結果が出ると説明されています(出典:OpenAI「Video generation with Sora」)。シンプルな指示でも動きますが、詳しく書いたほうが意図に近づきます(出典:Runway「Creating with Video to Video」)。本講座では、最低限「対象・雰囲気・尺・向き(縦/横)」の4点を入れることをすすめます。共通例なら、「新商品の〇〇を、明るく清潔感のある雰囲気で、15秒、縦型で紹介する映像」と書きます。手元に商品画像があるなら、それを添えて動かす方式が便利です。画像から動画を作るタイプでは、入力した画像が動画の最初のフレームになるので、商品の見た目を保ったまま動かし始められます(出典:Runway「Creating with Video to Video」/OpenAI「Video generation with Sora」)。

確認は「尺・要素・崩れ」の3観点で見る

生成できたら、決まった3観点で確認します。第一に「尺」——用途に合う長さか。15秒のつもりが長すぎ・短すぎないか。第二に「要素」——伝えたいもの(今回は新商品)がちゃんと写っているか。第三に「崩れ」——不要な動き、形の崩れ、変な写り込みがないか。この3観点で見て、直したい点が見つかったら、その点だけを指示文に足して作り直します。たとえば「商品が小さい」なら「商品を大きく中央に」と一句足す。直して、また3観点で確認する。これを繰り返し、用途に合えば書き出して完成です。なお、AIで作った動画には、AI生成であることを示す出所情報(C2PA などの仕組み)が記録されることがあります(出典:Runway「Gen-3 Alpha」)。公開時の表示ルールも、念のため確認しておくと安心です。できた動画にナレーション音声を足したくなったら、本講座ではそこまで作り込まずAI音声合成入門へ進んでください。

この章の確認(演習)

自分のテーマで、指示文を1つ書いてみましょう。「対象・雰囲気・尺・向き」の4点を必ず入れてください。実際に生成できる環境があれば1本作り、なければ指示文だけでも構いません。そのうえで、3観点(尺・要素・崩れ)でチェックし、直したい点を1つと、その直し方(指示文にどう足すか)を書き出してください。

まとめ

AI 動画生成とは、撮影も編集ソフトもなく、指示文や元画像を渡して短尺の動く映像を作る仕組みです。大事なのは、凝った編集ではなく、用途を決めて1本を作り切り、確認して作り直すこと。覚えて帰る型は、これだけです。「用途と材料を決める → 向いた種類のツールを選ぶ → 指示文→生成→3観点で確認→作り直す」。手元の材料と出力の形に合う種類を選び、「対象・雰囲気・尺・向き」を入れた指示文で生成し、「尺・要素・崩れ」の3観点で確認して仕上げます。

明日の一歩は、こうです。自分の業務で「短い動画があると伝わる場面」を1つ選び、用途・尺・向きを決めて指示文を書き、1本生成してみる。動画は、撮るものから、指示して作り直すものへ。まず1本を、形にするところから始めましょう。できた動画にナレーション音声を足す次の一歩は、AI音声合成入門へ進んでください。

短尺AI動画づくりチェックシート(用途・尺・向き・3観点の確認用)を、無料会員登録でダウンロードできます。 次に動画を作るとき、このシートに「誰に・どこで・何秒・縦か横か」を書き込み、生成後に「尺・要素・崩れ」を点検する——その一連の流れを1枚にまとめました。登録いただいた方に無料でお届けします。

よくある質問

手元の商品写真を、そのまま動かすことはできますか?

できます。画像から動画を作るタイプでは、入力した画像が動画の最初のフレームになり、見た目を保ったまま動かせます(出典:Runway「Creating with Video to Video」)。

有名人やキャラクターを動かす動画は作れますか?

作れません。多くのツールで、実在の人物の顔や著作権で保護されたキャラクター・音楽の生成はブロックされます(出典:OpenAI「Video generation with Sora」)。権利的に問題のない題材で作りましょう。

SNS向けの縦型動画も作れますか?

作れます。多くのツールが縦型(9:16)と横型(16:9)の両方に対応しています(出典:Google Cloud「Guide video generation using asset and style images」)。用途に合う向きを選んでください。

監修
マナビズ編集部

マナビズ(Manabiz)編集部。AIを活用した原稿制作に加え、人間によるレビューで品質を担保しています。 編集ポリシー

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