DISCOVER #03数字
前年比120%と20%増は同じ?
言い方が違うだけで同じ意味のときと、まったく違う意味になるときがあります。
約3分数字の意外性

QUESTION
Q「売上は前年比120%」と「売上は前年から20%増」。同じことを言っている? では「利益率が10%から12%に」は何%増えた?
VISUAL EXPLANATION
売上 100万円 → 120万円
- 前年比
- 120%
- 増加率
- +20%
- 言えること
- 「前年比120%」=「20%増」で同じ意味
利益率 10% → 12%
- 差
- +2ポイント
- 増加率
- +20%
- 言えること
- 「2%増えた」と言うと誤解を招く
単位:+%
売上 100万円 → 120万円利益率 10% → 12%
- 増加率
- +20%+20%
金額の伸びは「前年比」か「増加率」で、%同士の差は「ポイント」で言うと混同しない。
WHY
前年比と増加率は「見る位置」が違うだけ
前年比は「前年を100%としたとき、今年はいくつか」。増加率は「前年からどれだけ増えたか」です。
前年比 = 今年 ÷ 前年 ×100
増加率 =(今年 − 前年)÷ 前年 ×100 = 前年比 − 100
売上が100万円から120万円なら、前年比は120%、増加率は+20%。同じ事実を別の角度から言っているだけです。前年比80%なら20%減、前年比100%なら横ばいです。
%同士の比較は「ポイント」
ややこしいのは、もともと%で表す数字が変わったときです。利益率が10%から12%になったとき、差は2ポイント。一方で、10を基準に見ると12は20%増です。
ここで「利益率が2%増えました」と言うと、聞き手は「10%の2%増=10.2%?」と受け取るかもしれません。%同士の差は「ポイント(pt)」と言うのがルールです。
報告で使うときのコツ
- 金額や件数の変化 → 「前年比○%」か「○%増/減」
- 率の変化 → 「○ポイント上昇/低下」
- 迷ったら、もとの数字(100万円→120万円、10%→12%)を一緒に書く
もとの数字を添えるだけで、どの言い方をしても誤解されにくくなります。
TODAY'S DISCOVERY
前年比120%と20%増は同じ意味。%で表す数字の差は「ポイント」で言い、もとの数字も添える。
※ 数字は説明用の架空の例です。