ロジカルシンキング超入門 | マナビズ

ロジカルシンキング超入門

ロジカルシンキング超入門

「結局、何が言いたいの?」。説明や提案のあとに、上司からこう返された経験はありませんか。そう言われるのは、あなたの頭が悪いからではありません。話の「順番」と「つながり」が決まっていないだけです。

思いついた順に話すから、結論が最後まで見えない。根拠も「なんとなく」になって、「なぜ?」と詰められると弱い。説明が長くなり、相手は途中で迷子になる。よくある悩みですが、原因はシンプルです。順番(どこから話すか)と、つながり(主張と理由が結びついているか)が、決まっていないのです。

この講座でお伝えするロジカルシンキングは、特別な才能でも、難しい思考法でもありません。結論から言って(順番)、なぜならで支える(つながり)。この2つを型にするだけで、あなたの説明は驚くほど通じるようになります。

読み終えたあなたは、次の3つができるようになります。

  1. ロジカルとは「結論と、それを支える理由がつながっていること」だと、自分の言葉で説明できる
  2. PREP法(結論→理由→具体例→結論)で、話や文章を組み立てられる
  3. 主張を「So What?/Why So?」で点検し、モレなくダブりなく(MECE)整理できる

この講座は最後まで、「上司に “社内の業務を効率化する新しい施策” を提案する」という、たった1つの場面だけで説明します。同じ提案を、型を1つずつ重ねながら磨いていきます。

この講座のポイント

  • ロジカルとは「結論と、それを支える理由がつながっていること」だと、自分の言葉で説明できる
  • PREP法(結論→理由→具体例→結論)で、話や文章を組み立てられる
  • 主張を「So What?(だから何?)/Why So?(なぜそう言える?)」で点検し、事実と意見を分けて支えられる
  • 考えや選択肢を、モレなくダブりなく(MECE)グループに整理できる

ロジカルとは「つながっている」こと

「結局、何が言いたいの?」と言われる正体を、まず突き止めましょう。難しい話ではありません。あなたの中で、主張と理由がつながっていないだけです。

この章のゴール

この章を読み終えると、ロジカルとは「結論と、それを支える理由がつながっていること」だと、自分の言葉で説明できるようになります。

「結局何が言いたいの?」と言われるのは、つながりが見えないから

会議で意見を求められ、思いついたことから話し始める。あの件の経緯があって、こういう状況があって、自分はこう感じていて……。話しているうちに、自分でも何が言いたかったのか分からなくなる。聞いている上司は、結論が出てくる前に「で、何が言いたいの?」となります。

これは、あなたの考えが浅いからではありません。頭の中にある材料を、思いついた順にそのまま口に出しているからです。材料はあるのに、「いちばん言いたいこと」と「その理由」が、聞き手にとって一本の線につながって見えていない。だから伝わらないのです。逆に言えば、このつながりを見えるようにすれば、説明はちゃんと届きます。

たとえば、施策を提案するとき。あなたの頭の中には「他社が導入していた」「先輩も困っていた」「ツールの資料を見た」といった材料が並んでいます。それを並んだ順に話すと、相手には材料が散らばって見えるだけで、「で、あなたは何を、なぜやりたいの?」が分かりません。同じ材料でも、「この施策を導入すべきだ。なぜなら無駄が出ているから」と、結論と理由を線でつなぐと、初めて相手に筋が見えます。違いは、考えの量ではなく、つながりが見えているかどうかです。

ロジカル=主張と根拠が「だから・なぜなら」でつながった状態

ここがこの講座の背骨です。論理的(ロジカル)であるとは、難しい思考法を使うことではありません。一般に、論理的思考とは、主張があり、その理由・根拠があり、それらが矛盾なく一貫した筋道でつながっている状態を指す、と整理されています。「何を言いたいのか分からない人」の話には、この一貫性(つながり)が欠けている、というわけです。

身近な例で見ましょう。「傘を持っていくべきだ(主張)。なぜなら、雨が降りそうだから(理由)。西の空から雲が迫っている(根拠)」。主張・理由・根拠が「なぜなら」で一直線につながっています。これがロジカルな状態です。難しい言葉も、特別な才能もいりません。主張と根拠が「だから・なぜなら」で結びついているか。それだけです。

ここで、共通の場面に入りましょう。あなたは上司に、社内の業務を効率化する新しい施策を提案します。まず、いちばん言いたいこと(主張)を1つ置きます。

  • 主張……この効率化施策を導入すべきだ
  • なぜなら……いまの作業に、こういう無駄があるから

この「主張+なぜなら」が、以降の全章で立ち戻る原点になります。型で迷っても、ここに戻れば「自分は何を、どんな理由で言いたかったのか」が分かります。

つながりは「なぜなら」で確かめられる

自分の話がつながっているかどうかは、簡単に自己点検できます。主張のあとに、「なぜなら」を続けられるかを試すのです。「この施策を導入すべきだ。なぜなら……」と続けて、理由がスッと出てくれば、つながっています。出てこなければ、まだ主張が「なんとなく」の段階で、根拠とつながっていない証拠です。

なお、主張と根拠の組み立て方には、結論を先に置いて根拠で支える筋道(演繹型)と、事実を積み上げて最後に結論を導く筋道(帰納型)がある、と紹介されることがあります。名前は覚えなくて大丈夫です。この講座では、結論を先に置いて支える形を中心に進めます。

ここでつまずきやすい
いちばん多いのが、「ロジカル=難しい・冷たい・才能のある人のもの」という思い込みです。そう身構えると、かえって手が止まります。ロジカルは、順番(結論から)とつながり(なぜなら)の“型”であって、生まれ持った才能ではありません。型なので、誰でも今日から使えます。

この章の確認(演習)

お題:身近な主張を1つ選び、それに「なぜなら」を3つ付けてみてください。

共通例の「この効率化施策を導入すべきだ」でもかまいません。「なぜなら……」を3つ書き出し、主張と理由がつながっているか確認します。3つすんなり出てくれば、あなたの中でつながりができています。

結論から話す(PREP法)

主張と「なぜなら」がつながったら、次は、それをどの順番で出すかです。同じ材料でも、並べる順番で伝わり方は大きく変わります。

この章のゴール

この章を読み終えると、PREP法(結論→理由→具体例→結論)で、話や文章を組み立てられるようになります。

経緯から話すと、結論が最後に埋もれる

つい、自分が話したい順に並べてしまいます。背景から入り、調べた経緯を説明し、検討した内容を述べ、最後にようやく「だから、この施策を導入したいです」とたどり着く。でもこの順だと、忙しい上司は結論が出てくる前に「で、何が言いたいの?」となります。話したい順は、聞きたい順ではありません。

相手は、まず「何の話か(結論)」を知りたいのです。結論が分からないまま経緯を聞かされると、その情報をどう受け取ればいいか分からず、頭に残りません。たとえば上司は、「これは賛成すべき提案なのか、何かを判断させられる話なのか」を最初に知りたい。それが分かって初めて、続く理由や具体例を「結論を支える材料」として受け取れます。結論を後回しにすると、相手は宙ぶらりんのまま話を聞かされ、集中が切れていきます。順番を変えるだけで、この迷子はなくなります。

PREPの型:結論→理由→具体例→結論

そこで使えるのが、プレゼンやビジネス文章で広く使われるPREP法(プレップ法)と呼ばれる型です。PREPは、次の4つの頭文字をとったものです。

  • P=Point(結論・要点)……いちばん言いたいことを先に置く
  • R=Reason(理由)……なぜそう言えるのか
  • E=Example(具体例)……理由を裏づける事例・数字
  • P=Point(結論)……もう一度、結論を置いて締める

最初に結論を伝え、理由を述べ、具体例で補強し、最後にもう一度結論を置く。これだけです。結論を先に出すので、聞き手は「何の話か」をすぐ把握でき、そのあとの理由や具体例を受け取りやすくなります。結論を先に求められるビジネスの場面に向いた型です。

第1章で作った「主張+なぜなら」が、そのままPREPのP(結論)とR(理由)に乗ります。共通例の施策提案を、PREPの4ブロックに当てはめてみましょう。

  • P(結論)……この効率化施策を導入すべきです
  • R(理由)……いまの定型作業に、人手と時間の無駄が出ているからです
  • E(具体例)……たとえば、毎月の集計作業に1人あたり週◯時間かかっています
  • P(結論)……だから、この施策を導入すべきです

第1章では主張と理由がつながっているかを確かめました。第2章では、そのつながりを「結論から」の順番に並べ替えただけです。やることは増えていません。第1章の「主張+なぜなら」が最初の2ブロック(PとR)になり、そこに具体例(E)を足して、最後にもう一度結論(P)で締める。並びを決めるだけで、話の設計が完成します。

PREPは、話すときだけでなく、メールやチャットの文章でも同じように使えます。冒頭の1行に結論を置き、次に理由、続けて具体例、最後に「以上の理由から〜」と結論を繰り返す。これだけで、読み手は1行目で要件をつかめます。口頭でも文章でも、「結論を先に、理由と具体例で支える」という骨組みは変わりません。

まず結論を1文で言い切る

PREPの入口は、結論(最初のP)です。ここでいちばん効くのは、結論を1文で言い切ることです。「いろいろ検討した結果、いくつか案がありまして……」ではなく、「この効率化施策を導入すべきです」と1文で言い切ります。

長く話す必要はありません。先頭に結論を1文置けば、残りは、その理由と具体例を整理して並べるだけになります。話の設計が、ぐっと楽になります。

うまく1文にならないときは、「私は、◯◯すべきだと考えます」という枠にあてはめてみてください。「◯◯」に入る一言が出てこないなら、それはまだ、自分の中で言いたいことが定まっていないサインです。資料や報告でも同じで、件名や1行目に「◯◯すべき」「◯◯をご承認ください」と結論を置けるかどうかが、伝わる説明の分かれ目になります。

ここでつまずきやすい
経緯・背景から話し始めて、結論が最後になってしまう。これがいちばん多い失敗です。相手は結論を最初に知りたがっています。先頭に結論を1文置けば、残りは理由の整理になると覚えてください。背景説明は、結論を支える理由として後ろに回しましょう。

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この講座のPREP(結論→理由→具体例→結論)の枠に書き込むだけで、結論から組み立てられるテンプレを、無料会員登録でダウンロードできます。次の提案から、白紙ではなく型から始められます。
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この章の確認(演習)

お題:共通例の施策提案を、PREPの4ブロック(結論/理由/具体例/結論)で書いてみてください。

まず結論を1文で言い切れているかを確認します。先頭の1文を読むだけで「何を言いたい提案か」が伝われば、組み立てはできています。

主張を根拠で支える(So What?/Why So?)

PREPで結論を先に出せるようになりました。次は、その間にある「理由」が、本当に主張を支えているかを点検します。順番が整っても、つながりが弱ければ「なぜ?」で崩れてしまうからです。

この章のゴール

この章を読み終えると、主張を「So What?(だから何?)/Why So?(なぜそう言える?)」で点検し、事実と意見を分けて支えられるようになります。

根拠が「なんとなく」だと、なぜ?で崩れる

PREPで「理由」を置いても、その中身が「なんとなくそう思う」「みんな言ってる」だと、上司に「それ、なぜ?」と一歩踏み込まれた瞬間に崩れます。主張と理由の間に、説明の飛び(論理の飛躍)があるからです。

この飛びを埋めるには、主張が事実に立脚しているかを点検する道具が要ります。それが、これから紹介する So What?/Why So? です。第2章のPREPで「順番」を整えたなら、第3章では、結論と理由の間にある「つながりの強さ」を確かめる、というわけです。

So What?/Why So? で、事実と主張を行き来して点検する

So What?/Why So? は、照屋華子・岡田恵子『ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル』(東洋経済新報社, 2001)で広く紹介された、マッキンゼー系の考え方です。2つで1組になっていて、主張と事実を行き来して、説明の飛びをなくす点検に使います。

  • So What?(だから何?)……手持ちの事実・材料から、「結局どういうことか」というエキスを抜き出す作業です。事実から主張へと上っていきます。
  • Why So?(なぜそう言える?)……出てきた主張が、手持ちの材料で証明できるかどうかを検証・確認する作業です。主張から事実へと下りて、根拠が足りているかを確かめます。

共通例で動かしてみましょう。

  • 事実:いまの定型作業で、残業が多い。
  • So What?(だから何?)……だから、この施策で残業を減らせる(主張)。
  • Why So?(なぜそう言える?)……なぜそう言える? → 残業の◯割が定型作業に使われており、施策でその作業を自動化できるから(根拠)。

第2章のPREPで置いた「理由」ブロックの中身を、この So What?/Why So? の往復で点検する。すると、「なんとなく」だった理由が、事実に裏打ちされた強い根拠に変わります。

ポイントは、So What? と Why So? が逆向きの作業だということです。So What? は事実から主張へ「上る」問い、Why So? は主張から事実へ「下る」問い。この上り下りを往復すると、主張と事実の間に飛びがないかが見えてきます。上ったものを下って確かめ、足りなければ事実を足す。これを繰り返すだけで、「なぜ?」で崩れない主張になります。

事実と意見を分ける

点検のコツは、事実と意見(主張)を分けることです。混ざっていると、どこが検証すべき主張なのか見えません。

  • 事実……「いまの定型作業で残業が多い」(測れる・確かめられる)
  • 意見・主張……「だから、この施策で残業を減らせる」(事実から導いた、これから検証する内容)

この2つを分けたうえで、意見のほうに Why So? を当てます。「なぜそう言える?」と問い、答えが事実に戻れれば、主張は支えられています。答えが「なんとなく」に戻るなら、まだ根拠が足りないサインです。詰められる前に、自分で穴に気づけるようになります。

慣れるまでは、説明や資料を見直すとき、文の頭に「これは事実? それとも私の意見?」とラベルを貼ってみてください。事実だと思っていたものが、実は自分の解釈だった、ということは少なくありません。事実と意見が分かれていれば、どこを数字や記録で裏づければよいかも見えてきます。

ここでつまずきやすい
根拠を「みんな言ってる」「たぶん」で済ませてしまう。そのままでは、上司の「なぜ?」で崩れます。主張には必ず Why So?(なぜそう言える?)を当て、答えが事実に戻るかを確かめてください。事実に戻れない主張は、まだ意見の段階です。

この章の確認(演習)

お題:共通例の主張に、So What?(だから何?)と Why So?(なぜそう言える?)を当ててみてください。

「残業が多い」という事実から So What? で主張を立て、その主張に Why So? を当てて事実に戻れるか確認します。根拠が事実に基づき、事実と意見が分かれていれば、点検はできています。

モレなくダブりなく整理する(MECE超入門)

主張を1つ支えられるようになったら、最後は、複数の論点をまとめて整理する番です。施策を提案するとき、案は1つとは限りません。複数の案や観点を、抜けも重なりもなく並べる型を学びます。

この章のゴール

この章を読み終えると、考えや選択肢を、モレなくダブりなく(MECE)グループに整理できるようになります。

思いつくまま並べると、抜け・重なりが出る

効率化の施策案を、思いつくまま挙げてみます。「人を増やす」「マニュアルを作る」「ツールを入れる」「ベテランに任せる」「研修をやる」……。一見たくさん出ていますが、よく見ると問題があります。「人を増やす」と「ベテランに任せる」は人の話で重なっている。一方で、肝心の「仕組みそのものを見直す」観点が抜けている。これでは、上司に「他の選択肢は検討した?」と突かれます。

思いつき順に並べると、こうしたダブり(重なり)とモレ(抜け)が必ず出ます。ダブりがあると、相手には「同じ話を言い換えて水増ししている」ように見えます。モレがあると、「肝心のところを見落としている」と判断され、提案そのものの信頼が下がります。これを防ぐ考え方が、MECEです。

MECE=モレなく・ダブりなく:重ならない切り口で分ける

MECE(ミーシー。ミッシーとも読みます)は、Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの頭文字で、「モレなく・ダブりなく」という意味です。ある事柄を、互いに重ならず(ダブりなく)、全体として抜けのない(モレなく)グループの集まりとして捉える考え方です。

この言葉は、マッキンゼーのバーバラ・ミントが名づけた(造語した)もので、彼女のミント・ピラミッド原則の中核にある概念です。日本では、第3章でも触れた照屋華子・岡田恵子『ロジカル・シンキング』(2001)で広まりました。読み方も意味も、ここで正確に押さえておきましょう。「モレなく・ダブりなく」、これがMECEです。

先ほどの施策案を、MECEに整理し直してみます。バラバラに並んでいた案を、重ならない切り口で分けるのです。たとえば「人・仕組み・ツール」という3つの切り口で分けます。

  • ……研修をやる/ベテランに役割を振る
  • 仕組み……作業手順そのものを見直す/承認フローを減らす
  • ツール……集計を自動化するツールを入れる

こうすると、案がきれいに3グループに収まり、ダブりが消えます。さらに「この3つで観点に抜けはないか?」と全体を見渡せるので、モレにも気づけます。第3章までで支えた主張を、こうして網羅的に並べると、提案の説得力が一段上がります。

まず切り口を1つ決める

MECEに整理する手順は、まず切り口を1つ決めることから始まります。いきなりグループ分けを始めると混ざるので、先に「何で分けるか」を決めるのです。「人・仕組み・ツール」のように切り口を1つ置き、その切り口だけで全部の案を振り分けます。振り分けてから、各グループの中身を考えます。

切り口を1つに揃えるのがポイントです。切り口が混ざると、たちまちモレ・ダブりが出ます。最初から完璧なMECEを目指す必要はありません。超入門では、「人・仕組み・ツール」のように、誰でも思いつく身近な切り口で1回分けてみる。それだけで、思いつき順に並べたときより、ずっと抜けと重なりに気づきやすくなります。分けてみて「この切り口だと収まりが悪い」と感じたら、切り口を別のものに変えて分け直せばいい。整理は、一度で完成させるものではなく、切り口を試しながら調整していくものです。

ここでつまずきやすい
切り口が混ざってしまうのが、いちばんの失敗です。たとえば「人・仕組み・ツール」に「営業部」を並べると、「営業部」は人でも仕組みでもツールでも語れてしまい、重なりが出ます。切り口を1つに揃えると、モレ・ダブりが見えるようになります。なお、施策を整理したあとの資料への落とし込みは「資料作成の基本講座(kouza-007)」、目標を数字に落とす指標づくりは次の「KPI入門講座(kouza-011)」が扱います。本講座は、筋道を立てる型までに絞ります。

この章の確認(演習)

お題:共通例の施策候補を、1つの切り口でグループ分けしてみてください。

「人・仕組み・ツール」など切り口を1つ決め、案を振り分けます。グループの間に重なりがないか、観点に抜けがないか、切り口が混ざっていないかを確認します。きれいに分かれれば、MECEに整理できています。

まとめ:結論から言って、なぜならで支える

おつかれさまでした。「上司に “社内の業務を効率化する新しい施策” を提案する」という、たった1つの場面を、型を1つずつ重ねながら磨いてきました。最後に、歩いてきた道を1枚の地図にまとめます。

  1. つながり(第1章)……ロジカルとは、結論と理由が「だから・なぜなら」でつながっている状態。主張に「なぜなら」を続けられるかで点検する。
  2. 結論から(第2章)……PREP(結論→理由→具体例→結論)で、結論を先に1文で言い切ってから理由で支える。
  3. 支える(第3章)……So What?(だから何?)/Why So?(なぜそう言える?)で、事実と意見を分け、主張が事実に戻るかを点検する。
  4. 整理する(第4章)……MECE(モレなく・ダブりなく)で、重ならない切り口を1つ決めて、複数の論点を網羅的に整理する。

この4つは、バラバラの技ではありません。すべてたった1つの問いに戻ります。

その結論と理由は、つながっているか?

覚えて帰る型は、つながり → PREP(結論から)→ So What?・Why So?(支える)→ MECE(整理する)です。そして、この講座でいちばん覚えてほしいひと言は、これです。

結論から言って、なぜならで支える。

明日の最初の一歩:次に誰かへ説明するとき、最初に結論を1文で言ってから、「なぜなら」で理由を続けてみてください。順番を変えるだけで、伝わり方が変わります。第2章の演習を、実際の仕事で1回やってみる。それが、ロジカルシンキングを自分のものにする最初の一歩です。

次の講座へ:筋道を立てて考えられるようになった次は、その筋道を数字で設計する番です。「どこまでやれば達成なのか」を数字に落とすと、提案はもっと動かしやすくなります。続きは、次の講座 kouza-011「KPI入門講座」 でお渡しします。

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よくある質問

ロジカルシンキングとは何ですか?

主張(結論)と根拠(理由)が「だから・なぜなら」でつながっている状態のことです。難しい思考法ではなく、「結論から言って、なぜならで支える」という順番とつながりの型です。

PREP法はどんな場面で使えますか?

口頭の説明だけでなく、メールやチャットの文章でも使えます。冒頭に結論を1文置き、理由・具体例・結論の順で続けると、読み手や聞き手が最初に要件を把握できます。

So What?とWhy So?はどう使い分けますか?

So What?は手持ちの事実から「結局どういうことか」を引き出す上向きの問いで、Why So?は出てきた主張が事実で支えられているかを確かめる下向きの問いです。2つを往復することで、主張と根拠の飛びをなくします。

MECEとはどういう意味ですか?

「モレなく・ダブりなく」という意味で、Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの頭文字です。複数の案や論点を、重ならない切り口で漏れなく整理するための考え方です。

初心者でもこの講座の内容を実務で使えますか?

はい。この講座は「次の提案で結論を1文先に言う」「なぜならを3つ書き出す」といった、明日から試せる一歩に絞った超入門です。型を一度に全部使う必要はなく、PREP法の「結論から1文」だけ試すところから始められます。

監修
マナビズ編集部

マナビズ(Manabiz)編集部。AIを活用した原稿制作に加え、人間によるレビューで品質を担保しています。 編集ポリシー

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