Q.
失敗には性質の異なるものがある。次のうち「学習価値が高く、必ずしも防ぐべきとは言えない失敗」に最も近いものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。失敗にはいくつかの種類があり、決められた手順を破って起きる「防げた失敗」と、不確実な領域で根拠ある挑戦をした結果生じる「知的失敗(intelligent failure)」は性質が異なります。後者は新しい知見を得るために避けがたく、むしろ学習価値が高い失敗です。すべての失敗を同じに扱わない視点が重要です。
ポイント
核心は「失敗を一律に扱わず、種類で分ける」点です。手順逸脱(A)・不注意の反復(B)・ルール違反の黙認(D)は防ぐべき失敗です。一方、未知の領域で仮説に基づいた挑戦の失敗は、知識を前に進めます。非難すべき失敗と歓迎すべき失敗を見分けられるかが核心です。
ワンポイントアドバイス
失敗を振り返るときは「これは防げた失敗か、挑戦から生まれた失敗か」を仕分けてみましょう。前者は仕組みで防ぐ対象、後者は学びとして共有する対象です。挑戦由来の失敗まで一律に責めると、誰も新しいことに踏み出さなくなるので注意してみてください。
解説詳細
失敗は種類で扱いを変える
失敗は一括りにできません。手順の逸脱や不注意による「防げた失敗」は、仕組みやチェックで減らすべき対象です。一方、前例のない不確実な領域で、根拠ある仮説に基づいて挑戦した結果の失敗は「知的失敗」と呼ばれ、やってみなければ分からなかった知見をもたらします。後者は学習に不可欠で、必ずしも防ぐべきとは言えません。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの「手順を省いた防げたミス」、Bの「不注意で繰り返す単純ミス」、Dの「ルール違反の黙認による事故」は、いずれも既知のやり方を守れなかった防げる失敗で、学習価値より再発防止の対象です。これらと、不確実な挑戦から生じるCの失敗を同列に扱うと、必要な挑戦まで萎縮させます。知的失敗にあたるCが適切です。