Q.
リーダーが信頼を築くうえで、「脆弱性の開示(自分の弱みや無知を見せること)」が果たす役割として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。リーダーが先に「自分にも分からないことがある」「これは自分の失敗だった」と弱みを開示すると、メンバーも安心して弱みや懸念を出せるようになります。開示が開示を呼ぶことで、互いに本音を委ね合う信頼の循環が生まれます。脆弱性を見せることは、信頼を築く能動的な行為です。
ポイント
核心は「脆弱性の開示が信頼の呼び水になる」点です。弱みを隠す(A)と、メンバーも完璧を演じ、本音が出ません。開示を私的な問題と切り離す(C)・開示をメンバー任せにする(D)と、信頼の循環は始まりません。先に身を委ねる側に回れるかが鍵です。
ワンポイントアドバイス
分からないことがあるときは、取り繕わずに「ここは自分も分からないので教えてほしい」と言ってみましょう。リーダーが先に弱みを見せると、メンバーも質問や失敗を出しやすくなります。完璧に見せることより、率直に開示することの方が信頼を育てると意識してみてください。
解説詳細
脆弱性の開示が信頼の循環を生む
信頼は、誰かが先に自分の弱みや利害を相手に委ねることから動き出します。リーダーが「自分も間違える」「これは分からない」と開示すると、メンバーは「ここでは弱みを見せても安全だ」と学び、自分も懸念や失敗を出せるようになります。こうして開示が開示を呼び、互いに本音を委ね合える信頼の循環が回り始めます。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの「弱みを見せると権威を失う」は、完璧主義がかえって距離と防御を生むことを見落としています。Cの「弱みの開示は業務上の信頼と無関係」は、開示が信頼形成の起点になる事実を否定しています。Dの「開示はメンバーの役割でリーダーは受け止めるだけ」では、リーダーが先に身を委ねる契機が失われ、循環が始まりません。先に開示するBが信頼を育てます。