Q.
「直接費」と「間接費」を分ける基準として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。直接費と間接費は、特定の製品など原価計算対象に直接跡づけられるかどうかで区別するからです。直接跡づけられれば直接費、できずに配賦が必要なら間接費です。金額の大小や支払方法、変動・固定の別は、この区別の基準ではありません。
ポイント
この問題の核心は「跡づけ可能性(トレーサビリティ)」という分類軸です。直接費・間接費の軸と、変動費・固定費の軸は別物であり、混同しないことがつまずきどころです。たとえば工場全体の電力料は変動費的でも、特定製品に跡づけにくければ間接費になります。
ワンポイントアドバイス
原価項目を見たら「この費用は、どの製品のためかをはっきり言えるか」と問いかけてみましょう。言えるなら直接費、複数製品に共通で配分が必要なら間接費です。製品別の採算を把握したいときに、この仕分けが役立ちます。
解説詳細
なぜDが正解か
直接費は、特定の製品やジョブに対して「これだけ使った」と直接跡づけられる原価で、直接材料費や直接労務費が代表です。間接費は、複数の製品に共通して発生し直接跡づけできないため、一定の基準で配賦する必要がある原価です。Dはこの跡づけ可能性という基準を正しく述べています。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの金額の大小は重要性の話で、直接・間接の区別とは無関係です。Bの支払方法(現金か掛けか)は決済手段の違いにすぎません。Cの変動・固定は操業度との連動による分類であり、跡づけ可能性とは別の軸です。これらはいずれも直接費・間接費を分ける基準にはなりません。