Q.
「固定費」に最もよく当てはまる原価はどれか。
解説まとめ
正解はAです。工場建物の減価償却費は、生産量が増えても減っても総額が変わらない固定費だからです。固定費は操業度と無関係に一定額が発生するのが特徴です。B・C・Dはいずれも操業度に連動して増減する変動費の例です。
ポイント
固定費の核心は「操業度が変わっても総額が一定」という点です。減価償却費・賃借料・固定的な人件費などが代表例です。固定費は1個あたりで見ると操業度が増えるほど薄まる(単価が下がる)一方、変動費は1個あたりが一定、という違いをセットで覚えてください。
ワンポイントアドバイス
費目を見たら「これは作っても作らなくても出ていくお金か」を自問してみましょう。出ていくなら固定費の可能性が高いです。固定費は損益分岐点を押し上げる要因なので、固定費の大きさを把握しておくと、いくら売れば赤字を抜けるかの感覚がつかめます。
解説詳細
なぜAが正解か
減価償却費は、設備の取得原価を耐用年数にわたって配分する費用で、その期の生産量とは無関係に一定額が計上されます。工場を遊ばせていても稼働させても同じ額が発生するため、典型的な固定費です。
なぜ他の選択肢が誤りか
Bの直接材料費は、製品を作るほど必要量が増える変動費です。Cの出来高給は、製品の出来高(生産量)に応じて支払額が増減するため変動費に当たります。Dの発送運賃も、販売・出荷した数量に比例して増減するため変動費です。いずれも操業度に連動するので固定費ではありません。