「利益(損益)」と「資金(キャッシュ)」がずれる原因として、最も適切でないものはどれか。
解説まとめ
正解はCです(最も適切でない=ズレの原因として正しくないもの)。仕入や経費を金額どおり費用に計上すること自体は、利益と資金がずれる原因ではありません。利益と資金がずれるのは、減価償却のように費用でも現金が出ないもの、借入金の元本返済のように現金は出るが費用にならないもの、売掛金のように売上は立っても入金が後になるもの、といったタイミングや扱いの違いによります。
ポイント
この設問は「ズレを生む要因」を正しく見分ける問題です。ズレの正体は、費用・収益の計上タイミングと現金の動くタイミングが一致しないこと、そして現金は動くのに損益に出ない取引(元本返済など)があることです。費用を金額どおり計上すること自体はズレの原因ではない、と区別できるかが核心です。
ワンポイントアドバイス
利益が出ているのに現金が増えない月があったら、減価償却費・借入金の元本返済・売掛金の増減という三つの典型要因をまず点検してみましょう。これらを押さえると、損益と資金のギャップの大半を説明できます。両者を別物として並べて見る習慣が、資金管理の精度を高めます。
解説詳細
なぜCが「最も適切でない」のか
仕入や経費をその金額で費用計上することは、会計の通常の処理であって、それ自体が利益と資金のズレを生む特別な要因ではありません。設問は「ズレの原因として適切でないもの」を選ばせており、Cがそれに当たります。ズレを生むのは、計上と現金移動のタイミング差や、損益に現れない現金移動です。
他の選択肢がズレの原因として正しい理由
Aの減価償却費は、費用に計上されても当期に現金が出ていかないため、利益より現金が多く残る方向にズレを生みます。Bの借入金の元本返済は、現金が出ていくのに費用にはならないため、利益より現金が少なくなる方向にズレを生みます。Dの売掛金は、売上が計上されても入金が後になるため、利益はあるのに現金がまだ入らないズレを生みます。これら三つはいずれもズレの原因として正しく、Cだけが当てはまりません。