数字
資金繰り・資金調達問題集
Q.
月次の資金繰り予測で「来月に資金ショート(現金がマイナス)が発生する」と判明した。経営判断として最も望ましい初動はどれか。
解説まとめ
正解はBです。資金繰り予測でショートが見込まれたら、いつ・いくら不足するかを具体的に特定し、回収の前倒し、支出の後ろ倒し、融資枠の活用といった手当てを、現金が尽きる前に準備するのが望ましい初動です。資金繰り表を作る最大の目的は、不足を早期に察知して時間的な余裕を持って対処することにあります。
ポイント
資金繰り予測の価値は「早く気づけること」にあります。早く気づけば、回収交渉も融資申込も間に合います。逆に、尽きてから動くと選択肢が一気に狭まります。予測が出す警告に対し、余裕のあるうちに準備するのが核心です。
ワンポイントアドバイス
ショート予測が出たら、まず不足額と発生時期を一枚にまとめ、打ち手ごとに「いつまでに・いくら効くか」を並べてみましょう。複数の手段を組み合わせて不足を埋める計画にしておくと、ひとつの手段が不調でも代替が利きます。金融機関への相談は、余裕のある早い段階ほど話が進めやすくなります。
解説詳細
なぜBが正解か
資金繰り予測は、将来の資金不足を前もって把握し、対策の時間を確保するための道具です。ショートが見込まれた段階で不足の時期と金額を特定し、入金前倒し・出金後ろ倒し・融資枠の活用などを早めに準備すれば、現金が尽きる前に手を打てます。Bはこの予防的な初動を述べており最も望ましい対応です。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「尽きてから対応」は、対策の時間を自ら失う行為で、予測を活かしていません。Cの「売上計上を翌々月に先送りして記録」は、会計記録の操作であり現金は一円も増えず、しかも不適切な処理です。Dの「支払いを全停止し連絡もしない」は、取引先の信用を一気に失い、事態を悪化させます。いずれも資金不足の本質的な解決にならず、初動として不適切です。