Q.
「私は急いで逃げる泥棒を追いかけた。」という文があいまいなのはなぜか。最も適切な説明を選べ。
解説まとめ
正解は C です。「急いで」という修飾語が、「逃げる(泥棒)」に係るのか「追いかけた(私)」に係るのか、文の形からは決まらないためあいまいです。修飾語は被修飾語の近くに置くと、係り受けが一つに定まります。「私は、急いで逃げる泥棒を追いかけた」「私は急いで、逃げる泥棒を追いかけた」のように直せます。
ポイント
この問題の核心は「修飾語がどの語に係るか」を見る点にあります。修飾語と被修飾語が離れると、複数の解釈が生まれます。主語省略(A)でも述語の数(B)でも敬語(D)でもなく、係り受けの不明確さが原因です。修飾語は係る相手のすぐ近くに置きましょう。
ワンポイントアドバイス
「急いで」「とても」「昨日」などの修飾語を書いたら、それがどの語に係るかを確認してみましょう。係る相手から離れていると、読み手が別の解釈をする恐れがあります。修飾語を係りたい語のすぐ前に動かすか、読点で区切ると、意味が一つに定まります。
解説詳細
係り受けは修飾語と被修飾語の距離で決まる
修飾語は、被修飾語(修飾される語)の近くに置くことで、どの語を修飾しているかが明確になります。「私は急いで逃げる泥棒を追いかけた」では、「急いで」が「逃げる」にも「追いかけた」にも係り得る位置にあるため、急いでいるのが泥棒か私か決まりません。修飾語を係る相手の近くに移すか、読点で区切ると、解釈が一つに定まります。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの「主語が省略」は誤りで、文には「私は」という主語があります。Bの「述語が二つ」は、この文の述語は「追いかけた」一つで、当てはまりません。Dの「敬語がない」は、あいまいさの原因ではなく文体の話です。あいまいさの原因は「急いで」の係り先が定まらないことなので、正解はCです。