進捗会議で「クリティカルパス上の作業が遅れており、納期は死守したいが予算には余裕がある」と分かった。最初に検討する対応として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。納期を守りたく予算に余裕がある状況では、クリティカルパス上の作業に資源を投入して短縮するクラッシングが第一候補になります。CP 以外を速めても完了日は縮まらないため、投入先は CP 上に絞ります。「予算余裕あり+納期死守=クラッシング」という判断軸を押さえましょう。
ポイント
核心は「遅延対応は、どの経路が完了日を決めているか(CP)と、何に余裕があるか(予算)で選ぶ」点です。CP 以外への増員は効果がなく、進捗の見せ方を変える行為は遅れを隠すだけで解決になりません。制約条件から技法を選ぶ判断がこの問題の分かれ目です。
ワンポイントアドバイス
遅れの報告を受けたら、まず「遅れているのはクリティカルパス上か」と「コストと並行化のどちらに余裕があるか」を確認しましょう。予算に余裕があればクラッシング、コストを抑えたいならファストトラッキング、と条件で技法を選ぶと対応がぶれません。指標をごまかす方向には決して進まないことが大切です。
解説詳細
制約条件から短縮技法を選ぶ
日程の遅れに対応するときは、まず遅れている作業がクリティカルパス上にあるかを確認します。CP 上でなければ全体の完了日には影響しないからです。本問では CP 上の作業が遅れており、納期は死守、予算には余裕がある、という条件です。この場合、資源を追加投入して CP 上の作業を縮めるクラッシングが第一候補になります。予算に余裕があるためコスト増を受け入れやすく、CP 上の短縮は完了日の前倒しに直結するからです。
ほかの選択肢が誤りである理由
A はクリティカルパス上にない作業を増員する案ですが、CP 以外を速めても最長経路は縮まらず、完了日は変わりません。C は進捗の測り方を期間消化率に変えるもので、これは遅れを実態より小さく見せるごまかしであり、問題解決になりません。D のマイルストーン削除は節目を減らすだけで、作業時間の短縮には何も寄与しません。条件に合った正攻法はクラッシングであり、正解は B です。