定性的なリスク評価と定量的なリスク評価の違いの説明として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は B です。定性的評価は、発生確率や影響度を「高・中・低」のような段階で相対的にとらえ、素早く優先度を絞り込む方法です。定量的評価は、金額や確率といった数値でリスクの大きさを見積もる方法です。まず定性で当たりをつけ、重要なものを定量で深掘りする、という使い分けが一般的です。
ポイント
この問題の核心は「測り方の粒度の違い」です。定性は段階評価で速く、定量は数値評価で精緻、という対比で覚えます。どちらが優れているという話ではなく、目的と労力に応じて使い分けるものです。両者は排他ではなく組み合わせて使われます。
ワンポイントアドバイス
まずは全リスクを「高・中・低」で定性的にざっと評価し、上位に来た重要リスクだけ金額などで定量化してみましょう。最初から全部を数値化しようとすると手間がかかりすぎます。粗く絞ってから深掘りする二段構えにすると、限られた時間で精度を上げられます。
解説詳細
段階評価か、数値評価か
定性的なリスク評価は、発生確率や影響度を「高・中・低」や「大・中・小」といった段階で相対的にとらえる方法です。短時間で多くのリスクの優先順位を粗くつけられるのが利点です。一方、定量的なリスク評価は、金額・確率・期待値などの数値でリスクの大きさを見積もる方法で、より精緻ですが手間と情報が必要です。実務では、まず定性で全体を絞り込み、重要なリスクだけ定量で深掘りする、という順序で使い分けるのが一般的です。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aは「定性は必ず正確、定量は常に不正確」と優劣を断定していますが、正確さは手法の名前ではなく前提情報の質で決まり、このような一律の優劣はありません。Cは使えるフェーズを限定していますが、どちらも主に評価フェーズで使う手法であり、対応や監視に固定されるものではありません。Dは両者を完全に同じとしていますが、段階で測るか数値で測るかという明確な違いがあります。粒度の違いを正しく述べたBが正解です。