リスク特定の網羅性を高める進め方として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は D です。リスク特定では、見落としを減らすために複数の手法を組み合わせます。チームでのブレインストーミング、定型のチェックリスト、過去案件のレッスンズラーンド(教訓)などを併用することで、1人では気づけない視点を補えます。網羅性を高めることが、後段の評価・対応の精度を支えます。
ポイント
特定段階のゴールは「抜け漏れを減らすこと」です。視点や情報源を増やすほど見落としが減ります。1人の思いつき、過去無視、最初からの絞り込みは、いずれも網羅性を下げる進め方です。広く洗い出してから評価で絞る、という順番を守りましょう。
ワンポイントアドバイス
リスクを洗い出すときは、まず手を広げて数を出すことを優先しましょう。チェックリストや過去の失敗事例を手元に置き、複数人で「他には?」を繰り返すと抜けが減ります。絞り込みは次の評価フェーズの仕事だと割り切ると、特定の段階で重要リスクを取りこぼしにくくなります。
解説詳細
網羅性は「視点と情報源の数」で決まる
リスク特定の目的は、できるだけ多くのリスクを漏れなく洗い出すことです。そのためには、複数の手法を組み合わせるのが有効です。チームでのブレインストーミングは多様な視点を集め、チェックリストは定番のリスク項目の確認漏れを防ぎ、過去案件の教訓(レッスンズラーンド)は実際に起きた失敗を再発防止につなげます。これらを併用することで、1つの手法や1人の経験では見落とすリスクを補い合えます。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aは過去案件を一切参照しないとしていますが、過去の教訓は最も実用的なリスク情報源であり、捨てるのは網羅性を大きく損ないます。Bはリーダー1人の思いつきに限定しており、視点が偏って見落としが増えます。Cは特定の段階で小さなリスクを除外していますが、影響の大小を見極めるのは次の評価フェーズの役割であり、特定で先に切り捨てると重要リスクを取りこぼす恐れがあります。よって複数手法を組み合わせるDが正解です。