採用要件のMUST要件を必要以上に多く設定したときに起こりやすい問題として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。MUST要件は「満たさなければ採用できない」必須条件なので、これを増やしすぎると、すべてを満たす候補者が極端に少なくなり、母集団が枯渇しやすくなります。結果として、WANTでよかった条件で有望な人材まで落としてしまうこともあります。MUSTは本当に外せないものだけに絞り、それ以外はWANTに回すのが原則です。
ポイント
「MUSTは絞る」が核心です。MUSTを増やすことは一見すると質の高い採用に思えますが、実際には候補者を狭めすぎる弊害があります。法規制(A)・面接回数(C)・給与引き上げ(D)はMUST過多と直接の関係がありません。MUSTの数と母集団の広さはトレードオフの関係にある、と理解しましょう。
ワンポイントアドバイス
要件表のMUST欄が5個も6個もあるときは、要注意のサインです。各項目に「これが無いと本当に採用できないか」を改めて問い、Yesと言い切れないものはWANTに動かしましょう。MUSTを2〜3個に絞れると、ターゲットが明確になり、求人の反応も得やすくなります。妥協できる線をあらかじめ決めておくのが現実的です。
解説詳細
MUSTを増やすほど候補者は狭まる
MUST要件は、満たさなければ採用が成り立たない必須条件です。そのため、MUST要件を増やせば増やすほど、すべてを満たす候補者の数は急激に減っていきます。条件を一つ足すたびに、母集団は狭くなっていくのです。これにより、母集団が集まりにくくなる、というのが選択肢Bであり、正解です。
さらに問題なのは、本来はWANT(あれば望ましい)で十分だった条件までMUSTにしてしまうと、その条件を満たさないだけで有望な候補者を落としてしまうことです。だからこそ、MUSTは本当に外せないものだけに絞り、残りはWANTに回して優先順位をつけるのが原則です。
なぜ他の選択肢は誤りか
選択肢Aの「求人広告が法律で禁止される」は、MUST要件を多く設定したことの結果ではありません。MUSTの数と広告の可否は無関係です。
選択肢Cの「面接回数を必ず増やす」も誤りです。面接の回数は選考設計の話であり、MUST要件の数によって自動的に増えるものではありません。
選択肢Dの「内定者の給与を必ず引き上げる」も、MUST過多とは関係がありません。要件を厳しくしたからといって、給与を上げる義務が生じるわけではありません。MUST過多の本質的な弊害は、母集団が枯渇することなので、選択肢Bが正解です。