Q.
部下が報告の途中で、聞き手がつい「それはこういうことだよね」と先回りして言葉をかぶせてしまった。傾聴の観点で最も適切な改善はどれか。
解説まとめ
正解は C です。傾聴では、相手が話し終える前に自分の解釈を差し込まないことが基本です。先回りは、たとえ内容が合っていても、相手が自分の言葉で語る機会を奪います。まず最後まで聞き、そのうえで言い換えなどで確認するのが正しい順序です。
ポイント
ここで問うのは「先回りの抑制」です。合っていたかどうかではなく、相手の発話を最後まで保証したか、が判定軸になります。良かれと思った言葉のかぶせが、相手の思考を止めてしまう、というのがつまずきどころです。
ワンポイントアドバイス
言葉をかぶせそうになったら、いったん口を閉じて「最後まで聞く」と心の中で決めてみましょう。確認したいことがあっても、相手が話し終わってから「つまり〜ですね」と返せば十分間に合います。聞き切る我慢が、相手の信頼と情報量を増やします。
解説詳細
先回りは内容が合っていても問題
先回りして解釈をかぶせると、相手は自分の言葉で考えを完成させる前に話を奪われます。仮に解釈が当たっていても、相手は「最後まで聞いてもらえなかった」と感じ、次第に話す量を減らします。だから、まず最後まで聞き、確認は聞き終えてから行うのが傾聴の順序です。Cが正しい改善です。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの「合っていたなら進めてよい」は、当たったかどうかを基準にしており、先回り自体の問題を見落としています。Bの「速いと感じたら代わりに言う」も、相手の発話を奪う先回りです。Dの「先回りを増やす」は、問題をさらに悪化させます。いずれも相手が話し切ることを保証していないため、適切なのはCです。