実行
OODAループ問題集
Q.
ある製品の不具合報告が急増した。担当者の対応のうち、OODAループの「情勢判断(Orient)」を最も適切に実践しているものはどれか。
解説まとめ
正解はDです。集めた不具合報告を、特定ロットの製造工程変更と結びつけて原因の仮説像を組み立てる行為は、観察した情報を経験や知識に照らして意味づける情勢判断(Orient)そのものです。事実を集めるだけでも、意味づけずに即行動するのでもなく、状況の像を再構成している点が要です。
ポイント
この問題の核心は、情報収集(観察)と意味づけ(情勢判断)と即実行(行動)を、具体例の中で正しく切り分けられるかにあります。データを集めるだけでは観察にとどまり、意味づけてはじめて情勢判断になります。仮説の像を作るキーワードが情勢判断のサインです。
ワンポイントアドバイス
データが集まったら、「この事実は何を意味するのか」「どの要因と結びつくか」と一歩踏み込んで考えてみましょう。集めて満足せず、仮説の像を一つ立てる癖をつけると、情勢判断が機能します。原因仮説をチームで共有すると、見立ての偏りも補正できます。
解説詳細
正解Dが妥当な理由
情勢判断は、観察した情報を経験・知識に照らして意味づけ、状況の像を作る局面です。不具合報告を製造工程の変更と結びつけ、原因の仮説像を組み立てる行為は、単なる情報の集積を超えて意味づけと再構成を行っており、情勢判断の実践そのものです。この仮説像が、次の意思決定(対策の選定)の前提になります。
他の選択肢が誤りである理由
Aの「データを集め続ける」は観察にとどまり、意味づけに進んでいません。Cの「原因不明のまま即全品回収」は、情勢判断を飛ばして行動に走っており、ずれた対応のリスクがあります。Bの「気のせいと決めつけて何もしない」は、観察も意味づけも放棄しており、確証バイアスと不作為の典型です。仮説像を組み立てるDだけが情勢判断を満たします。