Q.
事業単位の採算を見るときに用いる「貢献利益」の説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解はBです。貢献利益は、売上から変動費を差し引いた利益で、固定費を回収する原資になります。1単位売るごとにいくら手元に残り、固定費の回収に貢献するかを示すため、新規事業のユニットエコノミクス判断に使えます。固定費を引いた後の最終利益とは区別します。
ポイント
核心は、貢献利益が「売上−変動費」で求まり、固定費回収の前段階の利益である点です。つまずきどころは、貢献利益を最終利益や経常利益と混同することです。貢献利益がプラスでなければ、売れば売るほど赤字が増えるため、まずここがプラスかを確認します。
ワンポイントアドバイス
新しい商材の採算を見るときは、まず「1単位売ると、変動費を引いていくら残るか」を計算してみましょう。この貢献利益がプラスでなければ、量を増やしても固定費を回収できません。固定費を引く前に、単位あたりで利益が残る構造かをチェックする癖をつけると、危険な事業を早く見抜けます。
解説詳細
貢献利益の意味
貢献利益は「売上−変動費」で計算します。変動費は、提供量に比例して増える費用(材料費・販売手数料など)です。貢献利益は、まだ固定費を引く前の利益で、これを積み上げて固定費を回収し、残りが営業利益になります。1単位あたりの貢献利益が分かると、何単位売れば固定費を賄えるか(損益分岐)も見えます。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aの「固定費だけを差し引く」は、貢献利益の計算(変動費を差し引く)と引く対象が逆です。Cの「税引後の手取り」は最終的な純利益に近く、貢献利益の段階ではありません。Dの「競合の値引き分を引く」は意味のある会計概念ではありません。Bの「売上−変動費=固定費回収の原資」だけが貢献利益の定義に一致します。