市場価値を「希少性 × 需要 × 専門性」の掛け算でとらえる考え方から導かれる結論として、最も正しいものはどれか。
解説まとめ
正解はAです。市場価値を掛け算でとらえると、どれか一つの要素がゼロに近づくと、他がどれだけ高くても全体がゼロに近づきます。これは足し算とは違う、掛け算ならではの性質です。だからこそ、突出した強みを伸ばすだけでなく、極端に弱い軸を放置しないことが重要になります。
ポイント
掛け算と足し算の違いを理解することが核心です。足し算なら低い要素を高い要素で埋め合わせられますが、掛け算では一つの低さが全体を引きずり下げる、という構造を押さえると、なぜ弱い軸を補う必要があるのかが分かります。
ワンポイントアドバイス
自分の希少性・需要・専門性を、それぞれ高い・普通・極端に低い、で見立ててみましょう。極端に低い軸があれば、まずそこを「普通」まで引き上げるのが、市場価値全体を上げる一番効率の良い打ち手になります。
解説詳細
掛け算は一つの低さが全体を決める
市場価値を希少性・需要・専門性の掛け算でとらえるという考え方の核心は、掛け算という計算の性質にあります。掛け算では、かける数のどれか一つがゼロに近づくと、ほかの数がどれだけ大きくても、答え全体がゼロに近づきます。たとえば、希少性と専門性がとても高くても、需要がゼロに近ければ、求める人がいないため市場価値は生まれません。逆に需要が大きくても、誰でもできて希少性がゼロに近ければ、競争で評価が下がります。だからこそ、どの要素も極端に低くしないことが大切で、正解は一つがゼロに近いと全体が低くなると述べた選択肢Aです。
他の選択肢がなぜ誤りなのか
選択肢Bは、一つでも高ければ全体も必ず高くなる、としていますが、掛け算では他の要素がゼロに近ければ全体もゼロに近づくため、一つの高さだけでは全体は高くなりません。選択肢Cは、三つの要素が足し算で低い要素を高い要素で必ず埋め合わせられる、としていますが、市場価値は掛け算でとらえる考え方であり、足し算ではないため、埋め合わせは効きません。選択肢Dは、どれか一つだけ伸ばせば十分だ、としていますが、他の軸がゼロに近ければ全体は伸びませんから、一つだけでは不十分です。バランスを欠いた軸を補う発想が必要です。