中央銀行が景気を支えるために行う「金融緩和」の説明として最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は A です。金融緩和とは、中央銀行が金利を下げるなどして、企業や家計がお金を借りやすい状況をつくり、世の中に出回るお金の量を増やそうとする政策です。お金が借りやすく使いやすくなると、投資や消費が促され、景気を下支えする効果が期待されます。景気が弱いときに用いられる、アクセルのような政策だと理解しておきましょう。反対の引き締めとセットで覚えると整理できます。
ポイント
金融緩和の核心は「お金を借りやすく・回りやすくして景気を温める」方向の政策だという点です。反対に、景気の過熱やインフレを抑えるために金利を上げてお金を借りにくくするのが金融引き締めです。緩和=アクセル、引き締め=ブレーキ、という対比で方向を取り違えないようにすると、金融政策のニュースが読みやすくなります。
ワンポイントアドバイス
「景気が悪いときは緩和(金利を下げる)、景気が過熱したら引き締め(金利を上げる)」という対応関係を、方向だけでも先に覚えておきましょう。ニュースで中央銀行の政策が出てきたら、それがアクセル側なのかブレーキ側なのかを判別する練習をすると、金融政策の話に強くなります。具体的な数値ではなく、向きで捉えるのがコツです。
解説詳細
金融緩和はお金を借りやすくして景気を支える
正解はAです。金融緩和とは、中央銀行が金利を下げるなどの手段を通じて、企業や家計がお金を借りやすい環境を整え、世の中に出回るお金(マネー)の量を増やそうとする政策の総称です。お金を借りるコスト(金利)が下がると、企業は設備投資をしやすくなり、家計も住宅や耐久財を買いやすくなります。こうして投資や消費が活発になることで、景気が弱っているときにそれを下支えする効果が期待されます。景気を温めるアクセル役の政策、と位置づけると分かりやすくなります。
他の選択肢が誤りである理由
Bの「金利を上げてお金を借りにくくし、出回るお金を減らす」は、金融緩和とは正反対の金融引き締めの説明であり誤りです。引き締めは景気の過熱やインフレを抑えるときに用いられます。Cの「税金を引き上げて使えるお金を減らす」は、政府が行う財政政策(増税)の話であって、中央銀行の金融政策である緩和とは主体も手段も異なるため誤りです。Dの「販売価格の引き下げを命じる」は、価格統制のような直接介入であり、金利やお金の量を通じて働きかける金融緩和とはまったく別の仕組みですので誤りです。