Q.
他の条件が似ている同業2社を EV/EBITDA倍率で比べたとき、倍率が低い会社についての一般的な見方はどれか。
解説まとめ
正解は B です。EV/EBITDA倍率は「企業価値が EBITDA の何倍か」を示します。倍率が低いほど、稼ぐ力に対して企業価値が低めに付いていることを意味し、一般に相対的な割安の傾向と読まれます。ただし他の条件が似ていることが前提です。
ポイント
この問題の核心は、倍率の高低と割高・割安の対応です。分子が EV、分母が EBITDA なので、同じ EBITDA なら EV が小さいほど倍率は下がり、割安の方向に読みます。倍率の低さは「割安の手がかり」であって、財務の安全性そのものを保証するわけではありません。
ワンポイントアドバイス
倍率を比べるときは「同業・同規模・成長性が近い」など、条件をそろえてから見比べてみましょう。条件が違えば倍率の差は割安・割高ではなく事業の違いを映していることがあります。比較の前提をそろえる一手間が、誤った割安判断を防ぎます。
解説詳細
倍率が低い=割安の傾向
EV/EBITDA倍率は、企業価値を本業の稼ぐ力(EBITDA)で割った値です。倍率が低いということは、同じ EBITDA に対して企業価値が低めに付いている状態です。条件の近い同業他社と比べたとき、これは相対的に割安の手がかりとして読まれます。買収検討では、低い倍率の会社が割安な投資対象に見えやすくなります。
ほかの選択肢が誤りである理由
A は高低の対応を逆にしており、倍率が低いのは割安方向です。C は「EBITDAがマイナスで評価不能」と限定していますが、倍率が低いこととEBITDAがマイナスであることは別問題です。D は「財務リスクが必ず小さい」としていますが、EV/EBITDA倍率は割安・割高の目安であって、財務の安全性を直接保証しません。よって、割安の傾向と述べた B が正解です。