Q.
減価償却費と設備投資(CAPEX)の関係について、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は C です。設備投資は固定資産を取得するための現金支出で、お金が実際に出ていきます。一方、減価償却費はその取得原価を後の各期間に費用配分したもので、現金は伴いません。両者は別物で、毎期の金額が一致するとは限りません。
ポイント
この問題が問うのは、CAPEX(現金支出)と減価償却費(非現金の費用配分)を区別できるかです。EBITDA は減価償却費を足し戻す一方、設備投資の現金支出は反映しません。だからこそ EBITDA だけ見ると、設備投資の重い企業の実態を見誤る危険があります。
ワンポイントアドバイス
キャッシュフロー計算書で、投資活動の「設備投資の支出」と、営業活動で足し戻される「減価償却費」を別々に確認してみましょう。この二つを並べて見ると、稼いだ現金がどれだけ投資に回っているかが見えます。両者を切り分ける視点が、EBITDAの落とし穴を避ける助けになります。
解説詳細
設備投資は支出、減価償却費は配分
設備投資(CAPEX)は、建物や機械などの固定資産を取得するために現金を支払う行為です。支払った時点で現金が社外へ出ていきます。減価償却費は、その取得原価を使用期間にわたって各期の費用に配分したもので、新たな現金流出を伴いません。つまり、現金が動く設備投資と、帳簿上の費用配分である減価償却費は、まったく別の場面の話です。
ほかの選択肢が誤りである理由
A は「必ず毎期一致する」としていますが、ある期の設備投資額と減価償却費は通常一致しません。B は性質を逆に説明しており、現金支出は設備投資の側で、非現金は減価償却費の側です。D は減価償却費の計上が設備投資を引き起こすとしていますが、両者に自動的な因果はありません。したがって、支出と費用配分の違いを正しく述べた C が正解です。