Q.
ある案を選んだことで諦めた「次善の案から得られたはずの最大の価値」を指す概念はどれか。
解説まとめ
正解はCです。機会費用とは、ある案を選ぶことで諦めた選択肢のうち、次善の案から得られたはずの最大の価値を指します。何かを選ぶことは、同時に他を選ばないことでもあり、その「選ばなかったことで失う価値」も判断に含めるべきだ、という考え方です。表に出る費用だけでなく、見えない放棄分にも目を向ける点が要点です。
ポイント
この問題の核心は、選択には「諦めたものの価値」という見えにくいコストが伴うという点です。機会費用を無視すると、目先の利益だけで案を選び、もっと価値の高かった次善案を取りこぼします。比較では、選ぶことと諦めることを両面で見る必要があります。
ワンポイントアドバイス
案を選ぶ前に、「これを選ぶと、代わりに何を諦めることになるか」を書き出してみましょう。諦める案の価値が選ぶ案の価値を上回るなら、選び直しの合図です。時間や人手のように限られた資源を割り当てる場面ほど、機会費用を意識すると判断がぶれにくくなります。
解説詳細
なぜCが正解か
機会費用は、限られた資源を1つの案に投じることで、別の案に投じていれば得られたはずの最大の価値を放棄することを指します。意思決定は常に「選ぶこと=他を諦めること」なので、最も価値の高い次善案を犠牲にしていないかを確認する基準になります。Cはこの定義に一致します。
なぜ他の選択肢が誤りか
Aのサンクコストは、すでに支払い済みで取り戻せない過去の費用で、これから諦める価値ではありません。Bの固定費は、操業度に関係なく一定額かかる費用の分類で、放棄した次善案の価値とは別物です。Dの損益分岐点は、利益がゼロになる売上水準を示す指標で、機会費用とは無関係です。いずれも「選ばなかった案の最大価値」を指す概念ではありません。