リスク対応における「低減」と「受容」の使い分けの説明として、最も適切なものはどれか。
解説まとめ
正解は D です。低減は、対策を打って発生確率や影響を下げる対応です。受容は、対策のコストに見合わないなどの理由で、あえて対応せずリスクを許容して保有する対応です。「減らす」か「そのまま受け入れる」かで使い分けます。どちらもリスクをゼロにはしません。
ポイント
核心は「低減=確率・影響を下げる」「受容=あえて保有する」という対比です。移転(第三者へ)や回避(活動中止)と混同したり、ゼロにできると誤解したりするのがつまずきどころです。リスクをどう扱うか、コストと影響を見比べて選ぶのが要点です。
ワンポイントアドバイス
小さなリスクにまで過剰な対策を打つと、コストばかりかかります。影響が小さく対策費が見合わないものは「受容」と決め、影響が大きいものに「低減」の力を割いてみましょう。すべてに同じ手をかけるのではなく、メリハリをつけて配分するのが効果的です。
解説詳細
低減と受容の使い分け
低減とは、活動を続けながら、発生確率を下げる、または起きたときの影響を小さくする対策を打つ対応です。受容とは、対策のコストが見合わない、影響が小さいなどの理由で、あえて対応せずリスクをそのまま保有する対応です。減らしにいくのか、許容して持ち続けるのかが分かれ目です。
どちらもリスクをゼロにはしない
低減はあくまで確率や影響を下げるだけで、リスクを完全に消すわけではありません。受容も当然リスクを残します。リスクをゼロにできるわけではない以上、影響の大きさと対策コストを見比べて、どこに力を入れ、どこを受け入れるかを判断することが現実的なリスク管理になります。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aは低減を移転、受容を回避と取り違えており、4分類の対応が入れ替わっています。Bは低減で損失を必ずゼロに、受容でリスクを完全に消すとしますが、どちらもリスクを残す対応であり矛盾します。Cは低減と受容を同義とし、ともに保険(移転)としていますが、いずれも誤りです。確率・影響を下げる低減と、許容して保有する受容を正しく説明したDが正解です。