経営
契約・ビジネス法務問題集
Q.
安全性に重大な懸念があるため、その事業そのものを取りやめる判断は、リスク対応の4分類のうちどれにあたるか。
解説まとめ
正解は C です。リスク源となる活動や事業そのものをやめてしまう対応は、リスクの回避にあたります。リスクを抱える原因を断つことで、損失の可能性自体を消す考え方です。負担を移す移転や、影響を下げる低減とは区別して押さえましょう。
ポイント
核心は「回避=リスク源となる活動自体をやめる」点です。低減(活動は続けて確率・影響を下げる)との違いがつまずきどころで、回避は活動の中止、低減は活動の継続が前提です。やめるのか、続けて減らすのかで分類が変わります。
ワンポイントアドバイス
重大なリスクに直面したら「続けながら減らせるのか、それとも撤退すべきか」を切り分けて検討してみましょう。低減でコントロールできないほどのリスクなら、回避(中止・撤退)も正当な選択肢です。続ける前提を一度外して考えると、判断の幅が広がります。
解説詳細
リスクの回避とは
リスクの回避とは、リスクの源となる活動や事業そのものを行わない・取りやめることで、損失が生じる可能性自体をなくす対応です。重大な懸念があり、対策を講じてもなお許容できない場合に、活動を中止・撤退する判断がこれにあたります。原因を断つのが回避の特徴です。
低減との違い
低減は、活動を続けたうえで発生確率や影響を下げる対策を打つ対応です。回避は活動をやめる点で、活動の継続を前提とする低減とは決定的に異なります。「やめる」のか「続けて減らす」のかが、回避と低減を分ける境目になります。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの移転は、活動は続けつつ損失の負担を第三者へ移す対応で、活動の中止ではありません。Bの受容は、リスクをそのまま保有して活動を続ける対応で、やめる判断とは逆です。Dの低減は活動継続が前提で、これも中止には当たりません。事業そのものをやめる判断は回避にあたり、Cが正解です。