経営
契約・ビジネス法務問題集
Q.
引き渡された商品が契約の内容に適合しない(契約不適合)とき、買主が取り得る手段として最も適切な組み合わせはどれか。
解説まとめ
正解は B です。契約不適合があるとき、買主は追完請求(修補や代替品など)、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除といった手段を、要件のもとで取り得ます。泣き寝入りする必要はありません。複数の救済が用意されている点を押さえましょう。
ポイント
核心は「契約不適合に対する買主の救済手段の組み合わせ」です。まず追完を求め、それが難しければ減額・賠償・解除へ、という流れで整理できます。「受け取ったら終わり」と誤解しやすい点と、賠償と解除は別物である点がつまずきどころです。
ワンポイントアドバイス
納品物が仕様と違うときは、まず「直してほしい・代わりを出してほしい」と追完を求めてみましょう。それが期待できない場合に、減額・賠償・解除を検討します。気づいた段階で速やかに不適合を相手へ通知し、やり取りを記録しておくと、後の交渉が有利になります。
解説詳細
契約不適合責任で買主が取り得る手段
契約不適合責任とは、引き渡された目的物が種類・品質・数量について契約内容に適合しない場合の売主の責任です。買主は、追完請求(修補・代替物の引渡しなど)、代金減額請求、損害賠償請求、契約解除を、それぞれの要件のもとで取り得ます。複数の救済が段階的に用意されています。
手段の使い分け
一般には、まず追完を求め、それが果たされない・期待できないときに代金減額や解除へ進む、という流れで考えます。損害賠償は、これらと併せて、不適合によって生じた損害を埋めるために請求できます。状況に応じて手段を選び分けるのが実務の基本です。
ほかの選択肢が誤りである理由
Aの値上げ請求・自動更新・譲渡は救済手段ではなく、買主の権利と無関係です。Cの申込み撤回・承諾留保は契約成立前の話で、すでに引渡しを受けた場面には当てはまりません。Dは泣き寝入りを前提としていますが、買主には複数の救済があり誤りです。追完・減額・賠償・解除を挙げたBが正解です。